山岸さんが郷土史に興味を持つようになったのは、勤め先の有楽町が江戸城の一部だったことを知り、社内報に連載、自費出版したことがきっかけ。

定年退職後は市原市八幡に移り住みました。

山岸弘明さん
著書を前に(山岸弘明さん近影)

公開 2023/01/06(最終更新 2022/12/23)

ボノ

ボノ

横浜から千葉に移り、ちいき新聞でライターを始めました。取材は歴史物・行政関係が多め。今は卓球を週に7回、ジムで泳いだり、ピアノ教室&弾き語りのライブをやったりと、とても充実した毎日を楽しく過ごしています!

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歴史好きが高じてライフワークに

かつては木更津と並ぶ上総最大の「湊町」として発展した「歴史の町」だった八幡が、戦後の海岸埋め立てにより海との関わりを失ったことを知り、八幡郷土史の研究を始めることに。

2006年からは八幡公民館に勤務し、念願の郷土史講座「八幡史学館」を開講。

講座では、「古文書チーム」と「郷土史チーム」が作られ、連携プレイで旧家から借用した貴重な史料を解読し、史料集にしてまとめたり、講座で発表したりました。

この活動は、18年、八幡公民館の文部科学大臣賞受賞に大きく貢献したと言います。

これからも八幡の歴史文化を伝える

山岸さんは昨年6月に講座「八幡史学館」の18周年記念企画として、八幡の旧家が所有していた16ミリ映画を編集し、「いまよみがえる むかし八幡町」を作成、希望者や地元小学校などに寄贈し、喜ばれたそうです。(現在ユーチューブで公開)

、「いまよみ がえるむかし八幡町

昨年3月に公民館を退職し、現在は『市原の古文書研究』(全8集)、『八幡の石造物研究』、『八幡公民館70年史』など八幡史学館が制作した史料の電子化に取り組む山岸さん。

「かつて豊かな海に臨み、五大力船が行き交う商業都市だった八幡の町、その素晴らしい歴史文化を新しい世代にも伝えていきたいです」と語る84歳、八幡への情熱はいまだに燃えています。 

「いまよみがえるむかし八幡町」