千葉市稲毛区にある草野公民館では「男の料理教室」や「スペイン語クラブ」など多彩な26のサークルが活動中。
その一つ「佃川流大江戸玉すだれ 美乃里会」を取材しました。
公開 2023/01/19(最終更新 2023/01/12)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ特殊な「すだれ」が次々に姿を変える!

子どもや海外の人を中心に魅力が見直され始めている伝統芸能「玉すだれ」。
「大江戸玉すだれ美乃里会」は、草野公民館で毎月第2・4木曜に練習している他、同稲毛区内の緑が丘公民館でも活動、加えて小学校や老人ホームに出向いたり、イベントに出演したりと大忙しです。
メンバーの一人は、「技を見せると皆さんがとても喜んでくれる。歓声や拍手に包まれるとスターになったような気分です」と顔をほころばせます。
「玉すだれ」は、1尺の竹56本を「片流れ」という特殊な方法 で結んだ「すだれ」を使って、その特徴を生かし、唄や手拍子に合わせてさまざまな形を表現します。

ルーツは諸説ありますが、江戸時代には庶民の文化として定着していたことは確か。
そんな「江戸の粋と心意気を(後世に)伝えたい」という思いから、 30年ほど前に佃川燕也さんが考案したのが「佃川流大江戸 玉すだれ」です。
「美乃里会」代表の佃川美乃里さん(本名:佐々木喜代枝さん)は、燕也さんに師事し、技を習得しました。
伝統の中にも新しさ 大江戸玉すだれ

白と紫の市松模様の着物に、赤いステテコと白足袋を履くのが正装。
「ラジオ体操玉すだれ」など、伝統の中に新しさを加えたオリジナルの演目で見る人を楽しませています。
中でも人気は、美乃里さんが中心になって企画した「千葉観光玉すだれ」。
犬吠埼灯台やアクアライン、成田山新勝寺など千葉の観光名所に見立てた技が次々と飛び出す内容で、「この演目は毎回盛り上がります」とメンバーも胸を張ります。
公演の際にはなるべく体験の時間を設け、観客にも「玉すだれ」の魅力を体感してもらう同会。
自らが楽しみながら、普及にも注力しています。

日時/毎月第2・4木曜 午後1時~午後4時
会場/草野公民館
住所/千葉県千葉市稲毛区園生町384-93
参加費/1,000円(1回)
問い合わせ
TEL/090(8778)8112 佐々木
※草野公民館のその他サークルについて
TEL/090(3404)6899 東盛