八千代中央駅から北東に徒歩10分、萱田地区にある朱塗りの山門が特徴的なお寺が萱田山長福寺です。

萱田山長福寺

公開 2023/01/19(最終更新 2024/03/16)

ちいき新聞ライター

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生活に根付いたお寺を目指して活動

コロナ禍以前は、夏休みに檀家のお子さんのお泊り会を企画したり、お彼岸には音楽会と落語会を毎年交互に行って十数年続けたりしてきたといいます。

「生きている人の供養ですよ。いつも頑張っているのだから、秋のお彼岸ぐらい何か一つ笑いがあってもいいのでは」と住職の多田さんは笑います。

住職はお寺も地域交流と地域還元が大切なことを恩師から学んだそうです。

コロナ禍で一時お休みのお泊り会や落語会などの企画は、早期復活を目指して準備中だ、という力強い言葉を頂きました。

由緒ある仏像かもしれない2体の仏様

神仏習合が民衆の生活と共にあった時代には、近隣の飯綱神社と長福寺はセットで民衆の生活を守る神仏として敬われていました。

ところが明治初期に廃仏毀釈が行なわれ、神仏は厳密に分け、神のみを信じるようお達しが出たのです。

長福寺のご本尊は阿弥陀如来坐像(1673年寄進)、その両脇に、十一面観音と不動明王がいらっしゃいます。

阿弥陀如来坐像
阿弥陀如来坐像
十一面観音 萱田山長福寺
十一面観音
萱田山長福寺 マンダラと不動明王
マンダラと不動明王

地域によっては仏像を打ち壊し、ごみ捨て場に捨てたというほどの廃仏毀釈運動。

そのような中、命懸けで2体の仏像を飯綱神社から長福寺に運んだという研究者もいますが、確証はありません。

そんな歴史のロマンも楽しみながら、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(取材・執筆/福)

萱田山長福寺
住所/千葉県八千代市萱田1427
TEL/047-485-4030