コミュニティFMとは、「一部の区域の需要を満たすため」に、市町村単位の規模で運営されるラジオ局のこと。2021年に千葉市に開局した「SKYWAVE FM」もその一つ。

公開 2023/01/20(最終更新 2023/01/23)

編集部 モティ

編集部 モティ

編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

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ラジオからの情報が災害時に命を救う

「SKYWAVE FM」の放送エリアは、千葉市中央区を中心に、稲毛区、若葉区、美浜区、緑区とされていますが、高さ140mに設置したアンテナで、半径約80kmの範囲まで電波が届きます。

「大規模災害の際に、ラジオからの情報は命綱」という代表の久保田耕司さんの考えから、開局してすぐに千葉市と防災協定を締結。

続いて2022年の3月には隣接する佐倉市と、さらに11月8日に四街道市とも防災協定を結びました。

四街道市と防災協定「SKY WAVE FM」
鈴木陽介四街道市長(左)と久保田耕司さん

いざというときに備えてテスト開始

電波使用の状況を鑑みると、県内で新たにコミュニティFMを立ち上げられるエリアは限られているといわれています。

久保田さんは、「広範囲に情報を届けられる自分たちが千葉市だけでなく周囲の市と連携することで、有事の際に一人でも多くの人の命を救えるはず」と決意。

周辺の自治体に足を運び、必要性を訴え続けたことで、今回の四街道市との締結が実現しました。

2023年1月から、千葉市、佐倉市、四街道市で防災情報のテスト放送を順次スタート。

中継車での放送なども交え、いざというときにスムーズに情報伝達できるよう準備を進めます。

緊急時にたくさんの人に情報を届けるためにも、引き続き楽しい番組作りに注力したいと久保田さん。

身近なコミュニティFMは、災害時に心強い味方になると期待されます。

周波数/89.2MHz

公式HP/https://www.892fm.com/