日本で最初に作られ、1976年に流山市総合運動公園にやって来たD-51型蒸気機関車「D5114」と流鉄客車「キハ31」。

2021年に再公開後、D5114・キハ31保存会が維持管理を行っています。

公開 2023/01/22(最終更新 2023/01/18)

ちいき新聞ライター

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50年後も100年後も愛されるSLに

D5114・キハ31保存会は2021年7月に発足。

会長の松本智志さん(20)は、中学2年生の時から柏西口第一公園でD51の整備に参加していました。

D5114 D5114・キハ 31保存会
「D5114が走っていた宗谷本線を夏に見に行ってきた」と話す松本さん

地元の流山市に保存されているD5114が整備のための寄付を募っていることを知り活動を開始。

流山市役所みどりの課と協定を結び、関東近郊から集まった20代から70代の会員11人が、主に隔月の第2土曜日に和気あいあいと作業しています。

D5114・キハ 31保存会
SLに上り、砂を落とす会員たち

「たまった砂を落とすのが主な作業です。屋根があり保存環境は良いですが、公園から飛んでくる砂が雨で洗い流されないので大変です」と苦笑いしながらも、「D5114は、雪かき機や後付けのドアなど北海道の豪雪地帯を走ってきた証が残っているのが魅力」と目を輝かせて話す会員たち。

それぞれの得意分野を生かし、ハンドルを自作したり、計器に針を付けたりと着々と修繕します。

D5114・キハ 31保存会
運転席の計器を磨く会員

汽笛を鳴らすことにも成功し、「汽笛が聞こえたので見に来たという人もいて、汽笛の魅力を再認識しました」と松本さん。

「劣化して撤去されたSLもあるので、一番の目標は現状維持。小さなさびから穴が開くこともあるため念入りにチェックしています。キハの座席も復元したいし、手伝ってくれる人は大歓迎です」と話します。

28日はライトがともりスモークの実演も

22年のゴールデンウイークと秋にイベントを実施。

鉄道150周年と銘打って行った10月のイベントには1300人が参加しました。

「多くの家族が並んでくれて、みんな笑顔で写真を撮ったりしていてうれしかったです」と松本さん。

ライトを点灯したD5114
ライトを点灯したD5114

ライトを点灯したD5114

1月28日の日没後には、ライトの点灯とスモークの実演を行う予定です。

暗闇に浮かび上がるSLの雄姿を見に行ってみては。 (取材・執筆/琉)

D5114・キハ 31 新春ライトアップ

新春ライトアップ
日時/1月28日(土)午後4時30分~午後6時30分 ※雨天中止
場所/流山市総合運動公園
住所/千葉県流山市野々下1-40-1

問い合わせ
HP/https://nagareyamad5114.wixsite.com/home
D5114・キハ31保存会