市川市大野町にある曽谷山禮林寺は日蓮宗の寺院。
日蓮宗は厳しい荒行が有名で、大荒行堂(同市内の正中山法華経寺)では11月1日から2月10日までの百日間、僧侶たちが1日に7回水行をします。

公開 2023/01/28(最終更新 2023/02/17)

一年の最後を寺院で締めくくり
一般ではなかなか経験できない水行ですが、禮林寺では10年ほど前から大みそかに、一般の人でも水行が体験できる機会を設けています。
コロナ禍などで中止した年もありましたがSNSや口コミで広がり、毎回20人前後が参加。
中には初回から皆勤のつわものも。
2022年大みそかの参加は5歳から59歳までの男性19 人(うち子ども7人)、 その勇気に脱帽です。

午後7時過ぎの境内 外気温は4度!
男性の場合、身に着けるのは下帯のみ。
お題目(南無妙法蓮華経と唱える)が始まると、本堂から行列になって出てきて水盤(水の入った入れ物)の周りに並びます。
住職のお経と動きに合わせ、まず胸に水を当てます。
その後に7回、桶で水をすくって勢いよくかぶります。
かぶるのは頭ではなく、首の付け根から背中。
頭にかぶると風邪をひいてしまうからだそうです。
水行が終わって着替えた後、参加者はそれぞれの願いを成就するよう祈祷を受けました。
59歳で今回初めて参加した福島秀明さんは、「水行ができるのは60歳以下という年齢制限があり、還暦を迎える節目でもあるので参加した。水を冷たく感じるのは最初だけ。一年のあかが落とせたし、良い記念になった」とさっぱりとした表情で話してくれました。
※問い合わせ
電話番号/047-337-8856
曽谷山 禮林寺