1873年に創設した歴史ある東清小学校。

しかし周辺地域の高齢化などで児童数は年々減少しています。

学校を守ろうと活動する地域の力と、東清小の魅力を取材しました。

東清小学校
明治6年創立の歴史ある東清小学校

公開 2023/01/31(最終更新 2023/01/26)

花

48歳で普通自動二輪免許を取得したへっぽこアラフィフ主婦ライダー。千葉は魅力的なライディングスポットがたくさん!取材と称してソロツーを楽しんでいます。【ブログ】https://ameblo.jp/ohana-hann/

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小規模校の良さを生かした特認校教育

木更津市には小規模校の特性を生かし、特色ある教育活動を行う小中学校を「きさらづ特認校」としています。

現在小学校4校、中学校2校が認定されていて、特認校には市内どこからでも転入学できます。

特認校の一つ、東清小学校の全校児童は現在55人。

児童も先生も全員の名前と顔が分かります。

子どもたちは全学年で作った「縦割り班活動」などを通し、学年関係なく伸び伸びと学んでいます。

東清小学校
1学年1クラス10人前後なので、丁寧に児童と向き合えるのだそう

そんな東清小には存続の危機がありました。

2020年、児童数の減少から南清小との統合が検討されたのです。

ふるさとの小学校の危機に地元有志は立ち上がり、存続を願う地元の声を市に届けました。

その後コロナの影響もあったことから統合計画はいったん白紙に。

地域住民と保護者は「輝け!東清小未来の会」を結成し、子どもの居場所を守る活動を始めたのです。

輝け!東清小未来の会
輝け!東清小未来の会の(左から)櫻井さん、三根さん、川口さん

地域と学校が協力し学区外の児童が増加

同会ではタケノコ狩りやホタル観賞会などを企画してその様子を学校と協力しながら会報やSNSで発信。

また会長の三根さんは、転入希望者の住居の相談にも応じました。

活動は実を結び、本年度、学区外からの児童が全校児童の約半数に当たる29人に増加。

来年の入学希望者はさらに増えています。

2022年にお子さんが1年生になった川口さん家族は、東清小入学のために横浜から転居。

「子どもが笑顔でいられる学校を探していたところ、温かく迎えてくれる未来の会に縁を感じて移住を決めた」そうです。

またお子さんが学区外から6年間通学する櫻井さんは「学区の小学校がマンモス校。子どもや親の気持ちに一番適していたのが小規模校の東清小でした。幼稚園や高校を選ぶように、小学校も選択できるんです」と話します。

東清小学校 新図書室
クーラーのある新図書室に、3年生以上の児童と先生で図書を移動しました

少人数の良さを生かした東清小学校。

今後も地域と共に新しい道を歩み続けます。 

※問い合わせ
TEL/0438-98-0424
市立東清小学校

TEL/080-5040-1488
輝け!東清小未来の会(代表:三根)