2022年11月にアラブ首長国連邦で行われた自転車競技の世界選手権「UCI U RBAN CYCLING WORLD CHAMPIONSHIPS」で初優勝を果たした、BMXフリースタイル・フラットランド選手の佐々木元さん。
BMXとの出合いや魅力などのお話を聞きました。

公開 2023/02/05(最終更新 2023/02/01)

BMXとの出合いで人生が一変!
佐々木選手とBMXの出合いは17歳の時。
当時、通学用に使っていた自転車が盗まれてしまい、新しい自転車を探していたところ、友人からBMXというカッコいい自転車があるらしいと聞いて購入したのが始まりでした。

当時BMXが盛んだった浦安市に住み、そこで出会った選手たちの技に魅せられた佐々木選手は、「自分の技を先輩たちに見てもらいたい」との一心で、練習に明け暮れる日々を過ごしました。
「学校が終わってから夜遅くまで、練習に集まってくる先輩たちとの交流が本当に楽しかったです。どんどんBMXの面白さにのめり込んでいきましたね」と当時を振り返ります。
2011年の東日本大震災で浦安市は液状化の被害に。
思うように練習ができなくなった佐々木選手は新たな拠点に松戸市を選びました。
21世紀の森と広場の敷地内に、風も人通りもほとんどないスペースがあり、BMXの練習には最適な場所とのこと。
そこからひたすら練習を積み重ね技を磨き、大会での活躍が認められた佐々木選手はついにプロへの道を切り開きます。
オリンピックチャンピオンを目指したい
「BMXフリースタイル・フラットランド」は平らな地面でバランスを取りながら、技の難易度や独創性を競う種目。

競技の魅力について佐々木選手は、「自分が考えた唯一無二の技(シグネチャームーブ)ができる面白さがあります。発想力がとても大事で、練習は感覚をつかむ作業が中心ですね。大会では相手の技を見ながら自分がどう展開していくかを考えるのも楽しいです」と語ってくれました。

BMXの知名度を上げることも自身の役目と感じているそうで、「自ら発信していくというよりは、勝ち続けることで多くの人がBMXに注目してくれたらうれしい。これからも大会で結果を残しオリンピックに出場して優勝するのが夢です!」と目を輝かせる佐々木選手。
これからの活躍にも期待がかかります。
(取材・執筆/半藤智津江)