生涯学習をテーマにさまざまなバックグラウンドを持つ仲間との交流を通して、新たな価値観、知識と出合いを創出する「けやき倶楽部」を取材しました。
公開 2023/02/07(最終更新 2023/02/03)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ互いに刺激を受け楽しく学び直し

千葉大学構内に活動拠点を置く「けやき倶楽部」は、「仲間とともに自己充実・自己啓発を図る学びの場、交流の場」として1995年に発足。
千葉大学の公開講座の受講者らが「さらに継続して学びたい」と考えたことをきっかけに、同大学の支援の下、スタートしました。
現在は205人(2022年5月現在)、平均年齢76.7歳の会員が所属し、テーマごとに15のグループに分かれ、切磋琢磨しながら活動しています。
グループは、歴史や政治・経済、俳句、ウオーキング、パソコンなど、座学系から健康づくりまで多種多様。
そんな「けやき倶楽部」の一番の特徴はメンバー一人一人が自主性をもって会を運営していること。
どのグループも有志会員によって立ち上げられ、活動内容もメンバーに委ねられています。
例えば「歴史グループ」は、毎月第3火曜日に興味のある話題を発表・議論する他、歴史散策と題して、各地の遺跡や博物館に出かけることも。

また、「けやき歩こう会」は、体力や歩く速度に合わせて毎回4つのコースを用意。
そのコース選定も代表メンバーが行っています。
興味があれば、いくつグループに所属しても問題ありません。
ほとんどの会員が2、3個を掛け持ちし、充実した日々を送っているのだとか。
定年を機に10年ほど前に入会した70代の女性も、「どのグループも水準が高く、活動だけでなくメンバーとお話しすること自体が刺激になっています。やりがいがあって毎日楽しいです」と笑顔で教えてくれました。
入会条件はなし 意欲があればOK

コロナ禍で、一部活動にオンライン参加を導入したこともあり、千葉市を中心に、総武線沿線を西は市川市から成田まで、さらに内房・外房沿線から意欲的なメンバーが集まる同会。
入会に年齢や居住地、千葉大のOBかどうかなどの条件はなく、学ぶ意志があれば誰でも歓迎しています(※年会費5000円)。
いくつになっても学びに取り組むメンバーの前向きな姿勢に、どの世代も心を打たれることでしょう。
※問い合わせ
TEL/043(290)2154
メール/chibadaikeyaki@gmail.com
千葉大学学務部教育企画課
HP/https://www.keyakiclub.com/