漢詩初心者のライターが、市原市立市津公民館で活動する「サークル漢詩」を取材しました。

ちょっと難しそうなイメージの漢詩ですが、どんな魅力があるのでしょうか。

公開 2023/02/12(最終更新 2023/03/29)

ねんじ

ねんじ

3人の男子の育児に奮闘中の母ちゃんライター。趣味は、寝ること、食べること、時々キャンプ。身近な地域でキラリと輝く人や物に目を向け、読んだ人が元気になれるような記事を書くことが目標です。

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漢詩の魅力と楽しさを体感

漢詩とは、中国で作られた詩のこと。

唐の時代以降の詩には、押韻(韻を踏むこと)や対句(対応する二つの語を並べて強調する表現技法)などの形式があるのが一般的です。

漢詩って面白い!「サークル漢詩」を取材【市原市】
テキストは藤本さんが自作

講師は元教員で書家の藤本敏雄さん。

藤本さんは、定時制夜間高校在学中に寺で書を学び、漢字には意味があることに感銘を受けたのが漢詩を学び始めたきっかけとのことです。

漢詩って面白い!「サークル漢詩」を取材【市原市】
講義中の様子

取材に訪れた1月6日に学んだのは、韋應物作の「幽居」など3作。

漢詩を皆で読み上げた後は、藤本さんの講義が始まります。

作品の時代背景や詩に込められた意味を知ると、自然への畏怖や俗世に対する風刺など、はるか昔の中国の思想が現代にも通じることを感じます。

藤本さんのユーモアあふれる話に引き込まれ、あっという間に講義は終了しました。

漢詩って面白い!「サークル漢詩」を取材【市原市】
サークル漢詩の皆さん

アットホームで学びの多いサークル

「サークル漢詩」は、発足から約30年の歴史を持ち、月に1回市原市の市津公民館で活動しています。

会員は現在9人。

コロナ禍で会員数が減少し、会員の高齢化も深刻だそうです。

サークルに所属する会員の皆さんに、漢詩への思いを聞きました。

「昔の人の感じ方や生き方に、学ぶ事が多いです」「漢詩のりりしいリズムが好き」「漢字に込められた意味を知ることが楽しい。言葉の大切さを実感します」「趣味で始めた詩吟をより深く味わうことができます」「何事にも興味を持ち、探求する気持ちを大切にしたい」と笑顔で話してくれました。

学びを大切にしながら、活動の末永い継続を願う「サークル漢詩」。

2023年も始まったばかり。

新年のチャレンジとして、漢詩の世界に触れてみてはいかがでしょうか。

サークル漢詩
日時/毎月第1金曜日、午前10時~正午
場所/市原市立市津公民館
住所/千葉県市原市下野90-1
月会費/1,000円
電話番号/0436-74-5711 永井