昭和レトロブームは「とにかくかわいい!」「昔っぽさが逆に新しい」と、昭和世代だけでなく、Z世代と呼ばれる15~24歳の若者たちからも絶大な支持を受けています。
そんな中、創業昭和55年で昭和レトロそのものを体現している「珈琲モナリザ」が船橋駅近くにあると聞き、さっそくお邪魔してきました。

公開 2023/02/16(最終更新 2023/02/17)

開店当時からほぼそのまま。「変わらない」ことの大切さ
船橋駅から歩いて約5分。ひときわ目を引くキュートな外観のお店がここ「珈琲モナリザ」です。モナリザのママである立光信栄(たてみつのぶえ)さんは、もともとお父様が御徒町にオープンした「モナリザ」という喫茶店で働いていたそう。
結婚して船橋に引っ越して、しばらくは専業主婦をしていたものの、やはり何か商売がしたくて、ご実家の喫茶店と同じ名前のお店を1980年(昭和55年)に始めたといいます。
店内は木を使った家具が多く落ち着いた雰囲気。御徒町のお店に思い入れがあった信栄さんは、同じ設計士さんに設計をお願いし、調度品などはすべて注文で作ってもらったそうです。
「くりもの」という木工の技法で作られた調度品。40年以上も現役で、まったく古びた様子がなく、ずっと変わらない安心感を醸し出してくれています。
お店の雰囲気もさることながら、すべて手書きのメニューからも温かさが伝わってきます。それにしてもメニューの数の多さにびっくり。
最初はピラフとナポリタン、サンドイッチぐらいだったのが、お客さんからのリクエストに応えているうちにこんなに増えてしまったのだとか。
これでも冷凍食品は一切使わないというのだからすごい! 開店当初からいるチーフシェフの後藤博さんが、メニューのすべてをイチから作っているそうです。
冷凍食品は一切使わない「本物の味」がリピーターを惹きつける
さあ、説明はこのぐらいにして、評判のナポリタンをいただきます。

うん。これは絶品! ごろごろ入った野菜とベーコンが食べ応えたっぷりで、幸せになれるおいしさです。サイドでついてくる野菜サラダもうれしい。
生姜焼きもナポリタンと並ぶ人気メニュー。特に男性からの熱狂的な支持が多いといいます。各種スパゲッティやそばめしも好評で、常連さんからは何を頼んでもはずれがないという声が。

550円で食べられるモーニングは飲み物と7種類のパンメニューがセットに
8時~11時(ラストオーダー10:45)の、飲み物とサンドイッチ、もしくはトーストがセットになるモーニングサービスも人気。平日の朝は出勤前にコーヒーを飲んだり、朝食を食べる会社員が多いといいます。
コーヒーまたは紅茶、ミルクにサンドイッチかトーストがついて550円とうれしいお値段。物価上昇でどこもかしこも値上げのニュースが続く中、お客さんが通いやすいようにと低価格にこだわっているのだそう。

個人経営の喫茶店が少なくなっている中、お店を続けられるだけ続けていきたいというのがオーナーである立光さん一家やスタッフの願い。

リピーターらしきお客さんとママの会話を聞きながら、こんなお店が近所にある船橋の皆さんがうらやましいと思いつつ、お店を後にしたのでした。
今度は生姜焼き、食べに行きます。
「珈琲モナリザ」の詳細
住所/千葉県船橋市本町2-11-32
アクセス/JR船橋駅・京成本線京成船橋駅より徒歩5分
営業時間/8:00〜18:00 (ラストオーダー17:30)
定休日/日曜日
駐車場/なし
Instagram/@_monariza_0223