震災翌年から約10年間、多くの協賛を集めた復興支援イベントが最終回を迎えます。

主催者「ともにがんばろう東日本実行委員会」の田地野啓市さんにお話を伺いました。

公開 2023/02/16(最終更新 2023/02/17)

雪道

雪道

高知県出身、船橋市在住。元英語講師。ロック好き。読書好き。月村了衛、笹沢左保、有栖川有栖が好きです。残りの人生の目標は、ピアノとドイツ語をならうこと。好きな言葉は「ご縁」。

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ともにがんばろうその名に込めた思い

東日本大震災発生の翌年に第1回を開催、以来、回を重ねるごとににぎわいを増し、来場者数約1万人を誇る大規模な催しとなった「花いっぱいin習志野台」。

【船橋市】ありがとう! 花いっぱい in 習志野台
色とりどりの花の苗を楽しみに訪れる人も

感染症の影響で縮小開催や中止を余儀なくされた年もありましたが、第10回を迎える今年、主催する実行委員会は解散し、復興支援イベントも最終回を迎える運びとなりました。

「震災から10年、開催10回を一区切りとし、今後は新しい支援の形を模索していきたい」と同委員会の田地野さんは力強く話します。

地域の有志7人からなる同委員会。

震災直後、委員長の森紳浩さんが「習志野台から元気を発信し被災地に届けよう」と呼びかけたのを発端に、現地視察を経て、翌年には地域住民550人を乗せ福島へのバスツアーを敢行。

【船橋市】ありがとう! 花いっぱい in 習志野台
2022年11月実行委員会メンバーが東北の被災地を、今年1月には千葉県旭市・飯岡を視察に訪れました

「復興を目指して立ち上がる、その後押しをするため、さまざまに活動しています。私たちも頑張るから、あなたたちも頑張って、という意味を込めて『ともにがんばろう』と名付けました」と田地野さん。

地域の力を結集笑顔いっぱいの日に

イベント当日は、東北ご当地の海産物や農産物の販売をはじめ、地元のキッチンカーや模擬店、地域の小中高生らによる吹奏楽演奏が会場を盛り上げます。

【船橋市】ありがとう! 花いっぱい in 習志野台
サッカー日本代表帯同シェフ西芳照さんによる特製カレーが今年も習志野台に登場します!
【船橋市】ありがとう! 花いっぱい in 習志野台
ご当地のカキや海産物は人気を集め、長い列ができました

昨年11月に同委員会メンバーが被災地を訪れ撮影した写真を、震災直後の写真と併せて展示する企画も。

「花いっぱい」の名にちなんだ花の苗と鉢植えのコーナーもあります。

【船橋市】ありがとう! 花いっぱい in 習志野台
福島県白河市にある小峰城を視察した時の写真

「感染拡大防止の観点からも、規模を縮小し、この催しを始めた当初のようにシンプルに、地域を盛り上げ復興の応援につなげるかたちにしたい」と田地野さん。

【船橋市】ありがとう! 花いっぱい in 習志野台
地域の子どもたちもこの日のために練習を重ねています

主催者の熱い思いと来場者の温かい善意が集結し、近隣公園に笑顔があふれる一日になることでしょう。

日時/2023年3月12日(日) 10:00~15:30
場所/北習志野近隣公園
住所/千葉県船橋市習志野台3-4-1
ホームページ/http://hanaippaiinnarasinodai.crap.jp/
Facebook/https://www.facebook.com/narasinodai/