開所当時から今日に至るまで、保護者と子どものかけがえのない居場所である学童保育所。
放課後、毎日のように通った人もいることでしょう。
今年で50年を迎える八千代市学童保育所の歩みを振り返りました。
公開 2023/02/20(最終更新 2023/02/21)

八千代市で学童が始まった時代と背景

市の人口が10万人を越えようとする1973(昭和48)年、勝田台・米本・八千代台東に最初の学童ができました。
時は高度成長期。
仕事を辞めずに子育てをしたい、子どもを身近で安心な場所に預けたい、という親のニーズが高まっていました。
その1年前に市役所職員として赴任した恵芙久子さんは着任早々、松戸市や市川市で情報収集し、児童会館の設立とともに、学童の立ち上げに関わりました。
「当初、学童は児童会館に併設されることが多かったので、自治会の方と児童会館にどんな図書を置くか相談したり、夏休みには保護者がイベントを企画したり…。親と指導員、親同士の楽しい交流もありました」
指導員と子どもたちに聞く「学童の魅力」

「遊びやおやつなど、子どもたちと同じ空間で同じ時を過ごすことがとても幸せです」そう語るのは新木戸の指導員、奥大介さん。
割り箸とガムテープで作った刀は子どもたちに大人気です。
大和田南の指導員、堀井麻衣子さんは「ネットやゲームだけで遊びがちな今の子どもたちに、もっと広い世界があることを伝えたい」と話します。

小学校の広いグラウンドに併設する敷地で子どもたちはスポーツや天体観測を、室内では手芸などを楽しんでいます。
学校や学年が違う子どもたちが集まる学童。
子どもたちに学童のどこが好きか聞いてみると、「友達がたくさんいる」「先生と将棋をすること」「みんなが優しい」「本や工作などの遊びがたくさん」との答えが。
保護者たちからは「お迎えの立ち話が大切な時間」「長期休みにも親子で楽しめる行事があり、助かる」などの声も届きました。

今まで、そしてこれからも、学童保育所は地域で暮らす親子の居場所とつながりを作る場であり続けることでしょう。
※取材協力 社会福祉法人八千代市社会福祉協議会/八千代市子育て支援課
※問い合わせ
TEL/047(483)3021
八千代市社会福祉協議会 学童担当