昨年、市制20周年を迎えた富里市。
その記念として、富里市観光協会とJA富里市からラッピングポストが寄贈されたことをご存じでしょうか。
公開 2023/02/23(最終更新 2023/02/17)

市内6郵便局前にマスコットポスト
昨年3月に、富里市役所と産直センター一号店の他、市内4カ所にある郵便局前の計6カ所に、富里市のマスコットである「とみちゃん」のイラストが散りばめられたポストが設置されました。
目を引く丸型ポスト 配色に込めた理由

6カ所のラッピングポストの中でもひときわ目を引くのは、富里七栄郵便局前の丸型ポスト。
「ポストといえば赤」という概念を覆す、鮮やかなグリーンとオレンジのカラーリングが施されています。
実はこのカラーイメージは、市の名産品であるスイカとニンジンなのです。
富里市といえばスイカ、というイメージはかなり広く浸透しているのではないでしょうか。
1933(昭和8)年ごろから市内ではスイカの栽培が行われ、36(昭和11)年には皇室にスイカを献上。
富里スイカは、銘品フルーツとして今も人気を博しています。
土壌に合う品種改良など、富里スイカの作出までにはさまざまな工夫とたゆまぬ努力がありました。
先人の思いが詰まった名産品だからこそ、スイカは今も市にとって大切なシンボルなのです。
一方、もう一つのカラーイメージであるニンジンも国内有数の収穫量を誇ります。
毎年11月ごろに出荷最盛期を迎える富里産ニンジンは、香り高く甘味も強いことが特長。
昨年は市で「ニンジンレシピコンテスト」が行われ、数々のおいしいニンジンレシピが寄せられるなど、昨今スイカと並ぶ富里市の名産品として注目が集まっています。
グリーンとオレンジの配色には、夏と晩秋の畑を彩る富里名産品への愛が込められていました。
このポストから市の魅力発信も期待
かつて市が競走馬の産地としても有名であったことから、ラッピングポストには乗馬をするとみちゃんのイラストも。
市の数々の魅力が生活の一部に自然と溶け込んでいくようなデザインになっています。
コロナ禍でなかなか会いに行けていない「あの人」に宛てて、とみちゃんの笑顔が輝くラッピングポストから手紙を出してみてはいかがでしょうか。(取材・執筆/こたけ雫)