1月29日、国分川調節池(市川市東国分3の9)で、冬鳥の観察会が行われました。

冬鳥観察会
今回で3度目の観察会。60人以上の参加で、関心の高さがうかがえます

公開 2023/03/08(最終更新 2023/03/02)

まる

まる

長野県出身、市川市在住。ウクレレと猫をこよなく愛しています。男子2児の母。ライターの仕事を通して知らない世界をのぞくことができる毎日を楽しんでいます。 

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さあ、鳥たちに会いにフィールドへ

参加者らは講師の越川重治さん(都市鳥研究会副代表)から、双眼鏡の使い方や観察のポイントなどのレクチャーを受けて出発。

観察会受付
観察会の協力団体である国分高校生物部の生徒が受付を担当
冬鳥観察会 事前説明
事前説明

最初に、道の駅いちかわの脇を流れる国分川のカルガモを観察しました。

国分川 カルガモ

カルガモ
カルガモ(越川さん提供)

足は鮮やかなオレンジ色。

足の指の間にある水かきの枚数や形が鳥の種類によって違うことも観察ポイントです(カモ類は2枚、カワウは3枚)。

カルガモの脚

しばらく歩き、ゴイサギやモズを発見。

ゴイサギ
なかなか見られないという夜行性のゴイサギ

止まっていない鳥を双眼鏡で捉えるのはなかなか大変です。

1時間半弱ほどの観察で、23種類の鳥が確認できました。

冬鳥観察会

この日の観察会では見られませんでしたが、調節池の東側を流れる春木川では、羽色の美しさで知られるカワセミがよく見られるそうです。

春木川

カワセミ
アメリカザリガニを捕らえたカワセミ(越川さん提供)
カワセミの羽
事故に遭ったカワセミの羽で作った標本。動かすとプリズムのように羽が青く光ります

生物多様性を守るには環境多様性が必要

敷地内で草刈りが行われているおかげで、この日も野鳥の姿がよく見えましたが、それは同時に鳥の隠れ場所をなくすことにもなっています。

冬鳥観察

ここには肉食のチョウゲンボウもいるので、パッチ状(まだら)に草を刈り、カモなどが隠れる場所を作ることが必要。

水場の深さや面積も、水鳥の生存に大きく関わっています。

トウネズミモチの実
トウネズミモチの実は、ムクドリやツグミ、ヒヨドリが食べに来ます

近隣に住む小黒久美子さんは夫の伸也さんと参加。

「この辺りは、昔は田んぼや畑だった。大きな道路ができて自然がなくなってしまったように感じていたが、たくさんの種類の鳥がいるのを知ってうれしかった」と話していました。

観察会を主催した「国分川調節池と歩む会」では、春に同じ場所で野草観察会の開催を予定しています。

身近な自然に親しむ良い機会になるのでは。 

カワラヒワ
カワラヒワ(越川さん提供)

※問い合わせ
メール/Hiroiwa3reiwa@yahoo.co.jp
国分川調節池と歩む会