八千代市立萱田中学校剣道部は、同校設立当初(1991年)から続く人気の部活動です。
公開 2023/03/28(最終更新 2024/03/16)

数々の受賞歴を持つ萱田中剣道部
剣道初心者が多い中で、昨年10月に開催された「千葉県中学校新人体育大会八千代市予選」で、男女共に団体優勝。
続く11月開催の本大会では男女共に団体敢闘賞を受賞するなど、数々の大会で素晴らしい成績を収めています。

部の雰囲気について、女子部長の井出千尋さん(2年生)は「みんなとても明るい子。部活以外でも常に一緒にいるほど仲良しです」と話します。
顧問を務める三宮圭司先生の指導理念は「試合の勝敗よりも礼儀作法を身に付けて、人から愛される生徒を育てたい」ということ。
自らも剣道経験者であり、部員と竹刀を交え、技を伝授します。

普段はにぎやかな部員も、稽古中はりんとした姿に。
男子部長の森井幸平君(2年生)は「学校では優しい先生ですが、稽古中は厳しい時もあります。でも楽しいです」と語ります。
失敗を恐れず「破天荒」に挑む
同部が掲げる部訓は「破天荒」。
「破天荒とは『誰も成し遂げたことがないことを成し遂げる』という意味を持ちます。剣道や学校生活、さまざまなことに失敗を恐れず、目標を持って新しいことに挑戦してほしい。チャレンジした者にしか見えない景色があるはずです」と温かく見守る三宮先生。

訪れた日は底冷えするような寒さで、しかし武道場では熱気あふれる声と竹刀のぶつかる音が響き渡っていました。
今後の目標は「関東大会で実績を残すこと」。
手にはまめ、足はあかぎれ…真っ赤な手足でも構わず、竹刀を振り続ける剣道部の剣士たち。

日々の努力がまだ見ぬ景色へと導いてくれることを願いつつ、武道場を後にしました。
(取材・執筆/しゃん)