訪れた国や地域90以上、海外への旅は215回。

旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

秋山秀一さん

秋山秀一さん
旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本旅行作家協会顧問理事、日本エッセイスト・クラブ理事、日本外国特派員協会会員。ちばぎん総合研究所発行『マネジメントスクエア』の連載「旅の達人が見た 世界観光事情」他、多数の旅行エッセーを執筆。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。

 

ハロン湾
観光船が並ぶ鍾乳洞への船着き場

公開 2023/04/22(最終更新 2023/12/21)

編集部

編集部

千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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「海の桂林」で漁師直売の海の幸をいただく

ベトナム北東部の石灰岩地帯に位置するハロン湾は、年間百万人を超える観光客が訪れるベトナム随一の景勝地。

中国の桂林に似ていることから、「海の桂林」とも称されている。

世界自然遺産 ハロン湾
世界自然遺産、ハロン湾

昼前に観光船に乗り込むと、ゆっくりとハロン湾内を遊覧しながら、船内で昼食となる。

昼食が始まると、観光船に漁船が横付けされ、漁師が乗り込んでくる。

セットメニューとは別の、新鮮な海の幸の販売だ。

買ったらすぐに船内で調理してくれる。

ハロン湾
観光船に横付けする漁船

石灰岩や鍾乳洞が織り成す不思議な景観

ハロン湾
観光客を乗せた船がハロン湾を行く

海上に林立する石灰岩の岩山の数々。

遊覧する船から眺める、この風景。

「いいなー」と思う。

これが世界自然遺産、ハロン湾の風景なのだ。

ハロン湾
観光船から

岩の形が犬やゾウなど動物に似ているもの、2羽のニワトリが向き合うように並ぶもの…船の位置によって人の横顔に見えるものもある。

ハロン湾
ニワトリのようにも見える、シンボル的な一双の岩

船に乗って1時間半、鍾乳洞のある島に着く。

船を降り、ティエンクン鍾乳洞へ。

入場券に描かれているのは、先ほど船の上から見た2羽のニワトリのような形の闘鶏島。

ハロン湾の世界遺産登録マークにも、この島が描かれている。

ハロン湾
鍾乳洞の入場券
ハロン湾
世界遺産登録のマーク

砂浜にマングローブの若木のある木道を歩き、崖にある階段を上り、鍾乳洞の中に入る。

赤、青、紫などにライトアップされた鍾乳石や石筍(せきじゅん)。

ライオンなど動物に似た形のものもある。

ハロン湾
鍾乳洞の中を歩く
ハロン湾
鍾乳石や石筍

20分ほどで外へ。

ハロン湾
外に出ると…

土産物屋が数軒並ぶ道を歩き、再び船に乗り込んだ。(文・写真/秋山秀一)