樹木に人が手を加え作り上げる盆栽に対し、全てを布や紙などの人工素材で作り上げる木賀輝子さん。

その「工芸ぼんさい作品展」が、コロナ禍による3年の延期を経て、ついに4月7日から市川市の木内ギャラリーで始まります。

公開 2023/04/02(最終更新 2023/03/29)

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東京生まれ。月の出ている日は必ず見つけて写真に撮りブログにアップする月大好き人間です。果物を食べながら、「この果物はどうやって生まれてきたのかな?」とすぐ考えるタイプ。ちなみにプロフィール写真は、以前記事作成のために撮影した栗の赤ちゃんです。

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待つこと3年 いよいよ待望の公開

市川市 工芸ぼんさい 木内ギャラリー
木内ギャラリー外観

(公財)市川市文化振興財団主催の「市川ゆかりの作家展」として開催される木賀さんの作品展は今回が3回目。

現代手工芸作家協会展の入選作「潮」(五葉松)を中心にした1回目、工芸ぼんさいの木をひな人形に見立てた「ひな壇」が評判を呼んだ2回目。

市川市 工芸ぼんさい ひな壇
ひな壇

今回は「木も草も根っこはみんな土の中」をテーマに、地をはうように咲くかれんな白詰草(しろつめくさ)が主役です。

市川市 白詰草 工芸ぼんさい
「白詰草」

作品展延期後の3年間も制作意欲を燃やし続け、白詰草を増やし広げ、花や葉にもさらに細かな工夫を凝らした木賀さん。

他の全ての作品にも手を加え、また新しい命を吹き込みました。

展示では、前記の代表作を含め25作品(77点)が展示されます。

市川市 工芸ぼんさい 木内ギャラリー
木内ギャラリー内観

会場と作品が一体となって作り出す世界

会場の木内ギャラリーは100年以上前に建てられた貴族院議員別邸の洋館部分を再築・復元し、2004年から一般公開を始めた建物です。

前回もここで個展を行い、大正ロマンの香り高いこのギャラリーに魅せられたという木賀さん。

市川市 工芸ぼんさい 木賀輝子さん
木賀輝子さん

「各部屋の光や影に合わせ作品の配置にも気を配りたい」と心躍らせて、準備に余念がありません。

作品と会場が呼応し合う木賀さんの作品展、楽しみですね。

日時/4月7日(金)~16日(日)
午前9時半~午後4時半(入館は午後4時まで)
10日(月)休館
場所/木内ギャラリー
住所/千葉県市川市真間4-11-4
入場料/無料

問い合わせ
電話番号/047-371-4916 木内ギャラリー

\ 過去の木賀さんの作品を公開中▼/
https://chiicomi.com/press/90147/