二重川(ふたえがわ)に架かる八木が谷橋(船橋市高野台)と高野橋に、元気に泳ぐ個性豊かなこいのぼり。
「自分の描いたこいのぼりはどれかな!」楽しげな子どもたちの声が聞こえてきます。
公開 2023/04/14(最終更新 2023/04/10)

子どもたちのふるさとの風景に
こいのぼりの掲揚を行っているのは、環境保全団体の「二重川に親しむ会」。

「川がきれいになったらコイを放したいね」という会員の声に、「本物のコイは問題があって無理だけど…」と対応した企画です。
「子どもたちが描いたものを飾った方が楽しいのではないかと思い、12年前から毎年、八木が谷北小学校の児童に自由に描いてもらっています」そう語るのは同会代表の藤本千恵子さん。
子どもたちが地元を離れても、ふるさとの光景として思い出してくれればとの願いが込められています。
二重川と地域とを見守り続けて
昔の二重川は、大雨が降れば田畑の冠水、床上浸水などが頻発する川でした。
2001年からの改修工事で、河川管理用道路を住民も散策路として利用できるようになりました。
ならば川沿いに花を植えれば住民も気持ちよく歩けるのではないかと考え、2007年に会を立ち上げ、花壇作りを計画。
ロウバイやコブシ、サルスベリなどの花木を植樹し、成長を見守ることにしました。

堤防内や木の下の草を刈る他、吸い殻やあめの袋、ペットボトル、空き缶、粗大ごみに加えて犬のふんなども始末していました。
山ほどのごみと刈った草の山。
それでも来月も頑張ろうという気持ちになるのは、「お疲れさま」「いつもありがとう」など、散歩の皆さんの声掛けが励みになるからだそう。

活動は他にも二重川の観察会や八木が谷公民館文化祭での発表など、地域の環境に関心を持ってもらえるよう積極的に参加しているそうです。
「活動に興味のある方はぜひ電話して」と副代表の中津さんは話します。

「ふるさとの憩いの川に」を掲げて、地域と子どもたちの未来への架け橋として、「二重川に親しむ会」は活動し続けています。
こいのぼりの展示
日時/4月23日(日)~5月14日(日)ごろ
場所/八木が谷橋(船橋市高野台5-10-1)付近
※問い合わせ
電話番号/047-448-3080 「二重川に親しむ会」藤本