袖ケ浦市の農産物直売所「tassoの森」のフードコートに飾られたカヌー。
実は個人が趣味で作った作品です。
作者の春原(すのはら)さんに制作のいきさつなどをお聞きしました。

公開 2023/04/06(最終更新 2023/04/06)

花
48歳で普通自動二輪免許を取得したへっぽこアラフィフ主婦ライダー。千葉は魅力的なライディングスポットがたくさん!取材と称してソロツーを楽しんでいます。【ブログ】https://ameblo.jp/ohana-hann/
記事一覧へ仲間の提案で未経験のカヌーを作る
カヌーの作者、春原勉さん。
「作務衣(さむえ)を着た職人風の方かな」などと想像していたら、現れたのはクラシックカーに乗った紳士!
「tassoの森のマネージャーさんと友達なので、少しでもにぎやかしになればとオープン記念にカヌーを提供しました」と控えめに語る様子もスマートです。
聞けばカヌー作りは未経験だったのだとか。

なぜカヌーを作ろうと思ったのでしょうか。
「木の雑貨を作ったりする集まりの仲間から『カヌーを作った人がいるからやってみなよ』とけしかけられ、うっかり『やるよ』って言っちゃったんです。言ったからにはやるしかないな、と」
2021年5月、そんなやり取りからカヌー作りはスタート。
カヌー作りのバイブルといわれる『カヌークラフト』という外国の本を基にオリジナルの設計図を作成。
制作はYouTubeを参考に、必要な工具があればそれも自作しました。
自宅ガレージでボランティア活動などの合間を縫い制作を進め、約3カ月をかけて完成。
小櫃川(おびつがわ)での進水も無事に終えることができました。

カメラや車も修理 2代目の船も制作中
春原さんの前職は、大手アパレルや百貨店に自社のインテリアや雑貨を販売する会社の経営者。
カヌー制作はあくまで趣味なのだそう。
「もともとの趣味はクラシックカメラの修理です。乗っている車は1966年製で、これも自分で乗れるように整備したんです」と話すように修理や整備は全て独学。
「車もカメラもクラシックなものが好きですね。自分で中身をいじれると安くできますし何より安心なんです」
現在春原さんは2代目の船を制作中。
前回と違うデザインで、電動のスクリューを付ける予定です。
「孫につまらないものを作ったって言われたくないので、きちんとしたものを作らないと」
そう話す顔はいきいきと輝いていました。
