「やまびこ」は、視覚障害者や活字を読むことが困難な人のために白井市の広報などを音訳しているボランティア団体です。

情報のバリアフリーの一翼を担っています。

公開 2023/04/10(最終更新 2023/04/07)

ふらりん

ふらりん

東京生まれ、白井市在住。派遣社員&音訳ボランティア&Webライターを兼業しています。白井(しろい)の良いところをたくさん伝えたいという思いで、ちいきライターになりました。愛犬の魅力もInstagramYouTubeで発信中。趣味:手話、手芸、お絵かき、フラワーアレンジメント

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視覚障害者に情報を伝える音声訳

白井市 音訳ボランティア
ただいま録音中、お静かに!

音訳とは音声訳の略で、文字情報を音声に翻訳することです。

市の広報などを音訳することで、視覚障害者の情報保障(知る権利)をサポートします。

白井市音訳ボランティアやまびこ(以下、やまびこ)は、白井市の依頼を受け、「広報しろい」の音訳をしています。

また、白井市社会福祉協議会の依頼により音訳している「社協しろい」の他、録音図書「わが町の文化財」、やまびこオリジナル情報誌『スクランブル』などのCDも発行。

いずれも図書館に所蔵され、一般にも広く貸し出しされています。

長い間にわたり活動を続ける秘訣

やまびこは1985(昭和60)年に白井町(現在の白井市)の依頼により、団体名を「白井町朗読奉仕会」として発足しました。

点字図書館の見学や、視覚障害者へのアプローチなどから始め、手探りの出発だったそうです。

当時を知る会員は、「録音機材を持ち歩き、庁舎内の空き部屋を探して録音。雑音が入り何度も録り直した」「担当グループで一つのカセットレコーダーを取り囲み録音した。咳ひとつたてられず、緊張の連続だった」などと語り、その苦労は並々ならぬものだったそうです。

白井市 音訳ボランティア
録音した音源をパソコンで編集。リスナーの聞きやすさにこだわります

その後、制作拠点は図書館作業室となり、現在は保健福祉センターウェルぷらっとの翻訳室・録音室になりました。

その長年の活動が認められ、2020年に、厚生労働大臣表彰を受賞しています。

やまびこでは、リスナーにとって聞きやすいCDを制作するために、運営、制作方法の検討、勉強会などを常に行っています。

さまざまな録音資材の変化に対応し活動を続けられたのは、会員全員で運営に携わってきたからだといいます。

白井市 毎月の定例会
毎月の定例会では、制作担当班の報告のほか、発声練習なども行います

必要としている人の手に届けたい

白井市 音訳ボランティア
厚生労働大臣賞の賞状と記念品をもつ会員のみなさん

会員の皆さんは、「音訳CDがあることを知っていただきたい。必要としている方に届けたい」と話します。

図書館の他に、市役所の福祉課にも試聴用CDがあります。

耳で聞く広報。

一度試聴してみてはいかがでしょうか。

\ 活動の様子はこちらから/

白井市音訳ボランティア やまびこ

活動場所/白井市保健福祉センター
住所/千葉県白井市復1123
電話番号/047-492-5716 白井市ボランティアセンター