房総半島は海底が隆起しできたもの。
近年、市原市田淵地区の約77万年前の地層に何と「地磁気の逆転現象の証拠」が残っているのが判明しました。
公開 2023/04/11(最終更新 2023/04/06)

ボノ
横浜から千葉に移り、ちいき新聞でライターを始めました。取材は歴史物・行政関係が多め。今は卓球を週に7回、ジムで泳いだり、ピアノ教室&弾き語りのライブをやったりと、とても充実した毎日を楽しく過ごしています!
記事一覧へ市原が世界に誇る貴重な地層チバニアン
この地層は国際地質科学連合(IUGS)が国際境界模式層断面とポイント(GSSP)として承認、「チバニアン」と命名され、国際標準地を示すゴールデンスパイクも据え付けられ、一躍知られることに。
地質年代の名前に日本の地名にちなんだものが付けられるのは初めてのこと。
毎月千人ほどの人が現地を訪れますが「地層を見ただけでは何も分からない」という声も多く、市原市では「チバニアン」をもっと理解してほしいと、このたびガイダンス施設の建設を計画しました。
もっとチバニアンを知ろう、体験しよう
建設は来年からで、場所は現在のチバニアビジターセンター付近、基本設計は世界的な建築家隈研吾氏。
平屋建て、路面から展望屋上「ジオルーフ」までは、スロープで行くことができ、自然と一体となったデザイン。
ひさしには地元の木材がふんだんに使われ、壁面はガラス張りなので、まるで谷の緑に溶け込むような景観になると予想されます。

室内は中央に展示室、周りに回廊、多目的室や情報コーナーがあり、見学者は実際の地層を目にする前にいろいろな知識を得ることができます。
「見たり」「触ったり」する体験できるコーナーも。
ユニバーサルデザインなので車椅子利用者も見学可能。
また、地層やゴールデンスパイクが見やすく、川の氾濫などにも対応できる階段護岸もでき、市原の新名所になりそうです。
※問い合わせ
電話番号/0436-41-9000
市原市文化財課