車椅子レクダンスとは、車椅子使用者と健常者が互いに手をつなぎ、さまざまなダンスを楽しむ活動です。
その普及に尽力している船橋市の団体が厚生労働大臣より表彰されました。
公開 2023/05/05(最終更新 2023/04/28)

全国で3番目の支部として発足

認定NPO法人「日本車椅子レクダンス協会」は、高齢者や障害のある人たちが健常者と同じようにダンスが楽しめる社会環境の実現を目指して活動している団体です。

全国に447ある支部のうち3番目となる1998年に発足した船橋支部は、23年もの長期にわたり車椅子レクダンスの普及活動や学校などでの福祉授業への協力、イベントの開催・出演などを積極的に行ってきました。
それらの活動が評価され、今年2月に「令和4年度ボランティア功労者に対する厚生労働大臣表彰」を受賞、長年の功績がたたえられました。

支部代表の大懸康子さんは「ここ数年縮小されていた活動場所が、昨年から少しずつ増えてきています。これを機に、さらに活気のある活動ができればと思います」と話しています。
誰でも楽しめる車椅子レクダンス

車椅子レクダンスの魅力について、副代表の平井すみ江さんは「ルンバやワルツなどステップが複雑なものもありますが、見よう見まねですぐにできる簡単なダンスも多く、誰でも気軽に楽しむことができます」と話します。
支部のメンバーの一人で、生まれつきの疾患により車椅子で生活している松本さんは「車椅子レクダンスに出合うまでは、ダンスは『人が楽しんでいるのを見るもの』でした。それが『自分自身で楽しむもの』に変わり、ダンスができる喜びを味わえるようになりました」と笑顔を見せました。
コロナ禍で中止や縮小が続いていたイベントも徐々に再開され、今秋11月17日(金)には年に1度の「福祉チャリティー車椅子レクダンスパーティー」が船橋アリーナで開催される予定です。
これからも、たくさんの笑顔があふれる車椅子レクダンスの輪が広がっていくことでしょう。
※問い合わせ
電話番号/047-464-2286
NPO法人日本車椅子 レクダンス協会船橋支部