「子どもも大人も人との関わり合いの中で愛と希望を育み、助け合いの心が生まれて、ここから芽吹いていってほしい」そんな思いが込められた佐倉市の子ども食堂・地域食堂「芽ぶき」は多世代の交流の場になっています。
公開 2023/05/25(最終更新 2024/02/29)

優
「ちいき新聞」で記事を書かせて頂ける幸運にとても感謝しています。取材で訪れた街でのカフェ巡りは私にとって楽しい至福の時間。プロフィールの写真は「南房総に咲く幸せを呼ぶ花」カレンデュラです。取材で一番好きな花に出会えたこと‥うれしいです。すべての記事に「ありがとう」の気持ちを込めて!
記事一覧へ年代問わず触れ合える子ども食堂
「人と人とが直接触れ合える場所をつくりたい」と大石真智子さんは佐倉市で子ども食堂を主催しています。

2023年3月からはこれまでの「子ども食堂」に「地域食堂」という名称を加え、「子ども食堂・地域食堂『芽ぶき』」に。
世代を問わずこの食堂を必要とする人に来てもらいたいという思いからだと言います。
きれいな家が立ち並ぶ町ですが、給食費の払えない子ども、いつも一人でごはんを食べている高齢者、子育てに一人で悩んでいる母親…。
そんな孤立する人のための居場所づくりをしたくて始めました。

「子育て世代が立ち寄って気軽に悩みを話せる場にもなってほしい。話せば心が軽くなり、明日も頑張ってみようと思えたりするから」と大石さん。
メニューは佐倉市や近所の農家、地域の企業から寄付してもらった材料で決めています。
7人のメンバーと単発のサポーターで運営していますが「できる範囲で、少しだけでもお手伝いをしてくれる人がここに集まって地域とつながってもらえたら」と話します。
学校以外の世界で人とつながる
地域貢献に熱心な大石さんは「ひろがる祭り」も佐倉市で年に数回主催。
手作りの品や農家の野菜を子どもが買える金額で販売する縁日で、売り上げの一部は福祉団体に寄付。
子どもが売り子をすることで仕事を体験でき、小学生と中高生とが縦のつながりを持てる場にもなっています。

また、ここは学校に行きづらい子も人と触れ合える大切な場です。
「世代問わず関われる場所があれば心が豊かに広がっていく」そんな場所を目指しています。
個人情報だからといって親同士も知り合えない、先生からも聞けない時代。
「助けを必要とする子どもをどうやって見つけられるのか」「どうしたら気楽に来てもらえるか」大石さんの模索は続きます。
「ひろがる祭り」問い合わせメール/kochige9012@gmail.com 大石
子ども食堂・地域食堂「芽ぶき」
日時/毎月第2金曜午後5時~午後7時(要予約)
住所/千葉県佐倉市中志津4-1-28(アイアイモール中志津中央商店街内)
料金/大人300円 子ども100円
こども食堂についての問い合わせ
メール/mebuki.sakura@gmail.com