訪れた国や地域90以上、海外への旅は215回。

旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

秋山秀一さん

秋山秀一さん
旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本エッセイスト・クラブ常務理事、日本旅行作家協会会員、日本外国特派員協会会員。『鎌ケ谷 まち歩きの楽しみ』『世界観光事情 まち歩きの楽しみ』『ウクライナとモルドバ』など著書多数。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。

 

イグアスの滝
水しぶきをびっしょり浴び、ボートで滝のすぐそばまで行く

公開 2023/06/24(最終更新 2023/07/16)

編集部

編集部

千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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びしょぬれになりながら悪魔の喉笛へ

世界最大の滝「イグアスの滝」は、日本とは地球の反対側、アルゼンチンとブラジルの国境地帯にある。

ブラジル、フォス・ド・イグアスのホテルに1泊。

翌日、国境を越えてアルゼンチン側へ向かった。

イグアスの滝
アルゼンチン側の標識

ビジターセンターから軽便鉄道に乗って、イグアスの滝に通じる遊歩道の入り口へ。

そこから広大な熱帯雨林に囲まれた遊歩道を歩いていく。

イグアスの滝
遊歩道に野鳥の説明板が…
イグアスの滝
遊歩道を通って「悪魔の喉笛」に近づく

水面から煙が舞い上がったように見えるのは、水しぶきだ。

滝の最深部のすぐそばまで行くと、水しぶきが体に吹きかかってずぶぬれになる。

感激の瞬間である。

馬蹄形をしたイグアスの滝の最深部「悪魔の喉笛」が、すぐ目の前にあるのだ。

イグアスの滝
間近で見た「悪魔の喉笛」

鉄分を多く含む赤茶けた大地を流れる水は、褐色に染まっている。

興奮状態でレンズにかかる水しぶきを拭き取りながら、カメラのシャッターを何度も何度も切った。

カメラの上でしばし休んだ珍客の思い出

イグアスの滝
ブラジル側からの眺め

イグアスの滝

滝のある風景を見るという点では、ブラジル側からの方が展望が良い。

ブラジル側の川に沿った遊歩道を歩いていると蝶々が1匹、カメラの上に止まった。

その後15分以上、そのままカメラから離れなかった。

イグアスの滝
束の間、旅を共にした珍客

滝のすぐ下まで続く川の上の遊歩道の端まで歩いていき、体中びっしょりになって写真を撮った。

イグアスの滝
滝のそばまで歩道を歩く
イグアスの滝
ゴムボートでさらに近くへ…
イグアスの滝
真下から眺めた滝

ゴムボートに乗って滝のそばへも行った。

これもお勧め。

だがカメラは水に弱い。

防水対策は万全に。(文・写真/秋山秀一)