「みんなをまもるかるた」は(一社)鎌ケ谷マネジメントラボ(以下「かまラボ」)と千葉商科大学政策情報学部の学生らで作成した、遊びながら防災を考えるかるたです。
公開 2023/05/29(最終更新 2023/05/26)

ハマミエ
鎌ケ谷出身&在住のフリーライター。趣味はドライブと食べ歩き。温泉とコーヒーとウクレレが好き。生まれ育った鎌ケ谷の知られざる(?)魅力を発信して地元を元気にしていきたいと思っています。https://lit.link/hamaemi
記事一覧へ防災には地域のつながりが必要不可欠

「かまラボ」は、鎌ケ谷市内で活動するNPOや市民活動団体の活動支援を行っている団体。
代表の甲斐貴子さんとメンバーの伊藤直子さんは「防災士」の資格を持ち、自治会などで防災講座を開催しています。
その中で「住民同士もっとコミュニケーションを取りたい」という声を聞いていました。
非常時は「自助7割・共助2割・公助1割」といわれ、自助の底上げには地域のつながりが重要ですが、「コロナの感染拡大で人とのつながりが薄くなってきた」と甲斐さんらは危機感を持っていました。
そんな折、「かまラボ」が、地域に関する研究や活動への支援を目的とした千葉商科大学「地域志向活動助成金2022」の対象に。
同大学政策情報学部の戸川ゼミ・吉羽ゼミの学生と共に「防災自助意識の向上と啓発」の方法を模索した結果、防災を考えるツールとして「かまがや防災かるた」の制作がスタートしました。

学生らは市民のリアルな声を聞くために、自治会、小学生とその保護者、消防士、市役所で聞き取りを実施。
結果を基に、防災意識が高まり地域が活性化するようなかるた遊びの方法を考えました。
読み札・絵札・遊び方全てがオリジナル
「みんなをまもるかるた」は頭の文字を探す通常の五十音かるたではありません。
読み札の文章中から「キーワード」を探し、「キーワード」が書かれた絵札を探します。
読み札には、聞き取り調査から得たリアルな証言を60文字にまとめた補足説明も記載。
参加者同士がコミュニケーションを取れるよう「考えて遊ぶ」ことを狙いました。
市と同大の協働イベント「鎌ケ谷プロモーションDAY」(3月11日開催)内でのかるた大会では、参加者がいつもと違うルールに頭を悩ませ、読み札の文言を思い出しながら話し合う姿が見られました。

「かるたで参加者のコミュニケーションを深め、災害時の備えを『遊びながら考える』機会にしてほしい」と甲斐さんは話しました。

※問い合わせ
メール/kamalabo.info@gmail.com
一般社団法人鎌ケ谷マネジメントラボ