「船橋を子どもたちのふるさとに」との思いから、海老川の源流が湧き出る御瀧不動尊金蔵寺の水辺で6月10日に「蛍の夕べ」が開かれます。

公開 2023/06/03(最終更新 2023/05/29)

すずめ♪
現在は船橋市民ですが、中学までは市川、その後習志野市民の経験あり。ライター歴四半世紀? 子どもと地元での活動にはまってきました。誰かの幸せにつながる、地域で活動する皆さんを紹介したいと思っています。2022年からペンネームをすずめ♪に変え、近所のすずめと仲良くなるため、日々餌付けに奮闘中。
記事一覧へ船橋を蛍の乱舞が見られるふるさとに
蛍の夕べを主催する「お瀧蛍プロジェクト 実行委員会」の中心になっているのが蛍ボランティアの皆さん。
毎月第4土曜日に水辺の整備活動をしています。
会長の斉藤さんは、蛍ボランティア以外にもばか面踊りなど地域のさまざまなボランティアで活躍中ですが、子どもの頃にふるさと鹿沼で見た原風景が忘れられないそうです。

「蛍を籠に入れて提灯代わりにし『蚊帳』に放す光景が幻想的でした。それを船橋の子どもたちにも見せてあげたい」。
そんな斉藤さんの思いと、御瀧不動尊の「地域の皆さんが気軽に集える場、子どもたちのふるさとにしたい」との考えが重なり誕生したのが蛍プロジェクトです。
20年前のライオンズクラブによる活動時から水質検査や小川の泥をかき出す作業を重ね、賛同する仲間も加わって環境を整備していきました。
伝統芸能の他、イベントもお楽しみ
清掃活動は水辺とその周辺の草取り、蛍の生育に必要なクレソンを植える地道な作業の他、2019年の台風で倒れた大木の切り出しも皆さんで協力して進めています。

「昨年は山門までずらりと人が並びました」と話してくれた山口さんは蛍ボランティアの他、竹とんぼ作りの活動もしています。
「お寺で切り出した竹で作った竹とんぼの売り上げは蛍の購入資金になります」
養殖者から蛍を購入して放すイベント「蛍の夕べ」を数年前から開催し今回が7回目。
当日は午後4時半から受け付け、午後5時からは船橋の伝統芸能「ばか面踊り」の他、合唱団やよさこいソーラン、高野太鼓などのパフォーマンス、屋台の出店もあります。

放した蛍が子孫を残す確率は0.01パーセント。
生息地になるまでに10年はかかるため、まだ数年は結果が見えません。
「蛍の舞を見られるのはまだ年に1日、そのための整備活動ですが、蛍を放した時に『蛍のイルミネーションだ』と感嘆の声が上がりました。皆さんが喜んでくれるのがボランティアの喜びですね」と斉藤さん。
地域をつなげる蛍プロジェクト。
蛍の夕べに足を運んでみませんか?
第7回御瀧蛍の夕べ
日時/2023年6月10日(土)16:30から(雨天の場合翌日に延期)
※蛍の舞は19:30ごろから
場所/御瀧不動尊金蔵寺
住所/千葉県船橋市金杉6-25-1
入場料/100円(協力金として)小学生以下無料
主催/お瀧蛍プロジェクト
問い合わせ
電話番号/090-8729-0724 斉藤