江⼾と佐原、2つの祭り文化が融合する成⽥市。
その最大級のお祭りである成田祇園祭が、4年ぶりに完全な状態で開催されます。
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公開 2023/06/28(最終更新 2023/06/26)

祭り文化の調和 4年ぶりの完全復活
7月7日(金)から9日(日)にかけて開催される成田祇園祭。
すべての演目・催し物を催⾏するのは、実に4年ぶり。
成田祇園祭に携わる人々は4年分の思いを込めて準備を進めています。
「ポストコロナのリスタートとして安全第⼀を⼼がけつつ、期待してくれている地元の⼈や子どもたち、遠くから来る観光客の皆さんに盛⼤な祭りを楽しんでいただきたい」と、成田祇園祭実⾏委員⻑の河野さん。
成田祇園祭のそもそもの由来は、不動明王の本地仏である大日如来に五穀豊穣・万民豊楽・所願成就を祈願する「成田山祇園会」。
その大日如来をご尊体とした成田山新勝寺のみこしが、9の町と1団体の山車・屋台と競演します。

成田のお祭りは、元々周辺で花開いていた佐原の⽂化と、江戸からやって来た文化、双方の影響を受けています。
それを体感できるものの一つが祭囃子(ばやし)。
成田祇園祭では、佐原囃子と江戸囃子の2種類を楽しむことができます。
成田祇園祭の日程と見どころ
3日間にわたって開催される成田祇園祭には、数々の見どころがあります。
初⽇、祭りの始まりは安全祈願から。
成⽥⼭を出発するみこしのもと、本堂前に8台の⼭⾞と2台の屋台が集います。
そして、⼤⽇如来を乗せたみこしは10の⼭⾞・屋台と共に旧町内を回ります。
その後、JR成⽥駅付近にある湯殿⼭権現社へ向かい、みこしはそこで1泊します。

2⽇⽬は、朝からすべての⼭⾞・屋台がみこしのもとに集まります。
そのままJR成⽥駅前広場で総踊りと呼ばれる競演を⾏い、みこしを筆頭に再び旧町内を回ります。
最終⽇の⾒どころは総引き。
成⽥⼭総⾨前から約350メートルの坂道を勢いよくすべての⼭⾞や屋台が駆け上がります。
最⼤サイズの⼭⾞は、今年の当番町である上町の屋台。
佐原囃⼦の奏者や、踊り手、上乗りなどを合わせると、総重量は約6トン。
その巨体が350メートルの坂を上る様は、迫⼒そのものです。(取材・執筆/FOSSA)

会期/7月7日(金)~9日(日)
場所/成田山新勝寺(成田市成田1)、成田山表参道およびその周辺
7日(金)
午後1時30分~ 安全祈願、鏡開き、山車・屋台競演(総踊り)
場所/成田山大本堂前
8日(土)
午前9時~ 山車・屋台競演(総踊り)
場所/JR成田駅前広場
9日(日)
午後1時~ 山車・屋台総引き
場所/門前~薬師堂
午後5時~ 奉納総踊り、山車・屋台競演
場所/大本堂前
問い合わせ
電話番号/0476-22-2102
成田市観光協会