富里市役所のロビーに飾られた富士山の絵を目にした人もいるのでは?
作者は萩原譲治さん。
同市在住で、世界的な洋画家です。

公開 2023/07/06(最終更新 2023/07/04)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ日本を代表する画家として活躍
萩原さんは佐原市生まれ。
19歳で初の個展を開催し、その後国内外で多くの賞を受賞。
現在はケンブリッジ国際伝記センター副議長、タイ国立シラパコーン大学客員教授などの要職を兼任し、日本を代表する画家として世界的にその名が知られています。

富里市役所に作品を寄贈したり各地で講演をしたりと、制作の傍ら芸術振興にも精力的に取り組む萩原さん。
今年1月には、とみらいテラス(富里市立図書館)で「戦争・平和・祈り」をテーマに個展も開催しました。
「文化芸術は人間本来の価値を創造するもの。誰もがアートを身近に感じ、心から心、人から人へと思いを通じ合わせることが平和につながる」と力を込めて話します。
7月の絵画展では渾身の新作も披露
萩原作品の根底にあるのは「宇宙・人間・生命(いのち)」。
大胆な構図ながらも精緻なタッチは「キュビズムの極致」とも評価され、画壇デビューから72歳の今日まで第一線で活躍してきました。
萩原さんの絵の技術は天性のもの。
小学5年生の時にミレーの絵を模写したところ、本物と見まがう完璧な仕上がりに周囲の大人は驚愕(きょうがく)したのだとか。

高校在学中に半年ほど美大の教授に師事しましたが、その後は独学で画風を確立させたそうです。
「芸術を民衆の手に」という思いから、1992年に自宅を改築して妻の久美子さんと共にアトリエ兼プライベートギャラリー「ギャラリーパーシモン&ラ・セーヌ」をオープン。
予約制で作品やアトリエの見学を無料で受け付けている他、年に1、2回のペースで絵画展も実施しています。
絵画から立体作品、絵付けされた食器まで色鮮やかな作品であふれるギャラリーは、作者本人から作品についての話も聞けるとあり、各地から多くのファンが訪れます。
7月には、恒例の絵画展も予定。

今回は「自然を謳(うた)う」をテーマに掲げ、新作の「天空のピアノ」を中心に五十数点の作品が展示されます。
萩原譲治「夏の絵画展」
会期/7月11日(火)~31日(月)
時間/11:00~19:00
会場/ギャラリーパーシモン&ラ・セーヌ
住所/千葉県富里市七栄654-658
料金/入場無料 ※電話による完全予約制
問い合わせ
電話番号/0476-92-4001 萩原