東京流通センターで5月に行われた「文学フリマ東京36」。
興味深く冊子をめくり質問を投げ掛ける来場者と、緊張しつつも丁寧に回答する学生の姿がありました。
公開 2023/07/07(最終更新 2023/07/04)

学生たちが文学フリマで展示販売

手にした冊子は『相州兵乱記(小弓義明ト合戦ノ事)現代語訳×国府台歴史散歩マップ』。

制作したのは和洋女子大学人文学部日本文学文化学科の学生たちです。

「自分たちの成果物を発表したいと出品しました。いい刺激になりました」と佐藤淳一准教授は語ります。
2つのクラスで協力し合い完成した作品
同大学では文学と芸術の表現活動を通した「地域社会参画型」プロジェクトを実施。
その一環として地域の散策する際に使える冊子を作ろうと始まりました。

『相州兵乱記』は戦国時代、国府台付近での合戦を描いた軍記物語で、現代語訳は今までなかったそう。
日本文学専攻の学生たち(梅山聡准教授担当)は現代語訳を、文化芸術専攻の学生たち(小野真嗣准教授担当)はブックデザインやイラスト、巻末マップの作成を担当。
小学生にも読みやすいよう平易な文章でイラストも多用し、工夫を凝らしました。

「地域に根付いた活動は学生たちが社会でどのように役立てるのかを知るいい機会。さまざまな場所で学んだ事を生かしてほしい」と小野准教授は話します。
冊子は国府台付近の小中学校や公共機関などに配布予定。
「国府台は歴史が多く、今後も学びと結び付けていきたい。地域の皆さまからもアイデアのご提案があればぜひ」と佐藤准教授は呼び掛けます。
\ 詳細はこちらから / https://www.wayo.ac.jp/academics/humanities/literature/news/2023/nichibun_0512
※問い合わせ
電話番号/047-371-1357
メール/bunka@wayo.ac.jp
和洋女子大学 人文学研究室