流山本町通りで2010年から親しまれてきた「万華鏡ギャラリー見世蔵」は、2022年8月「流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム」にリニューアル。

手掛けたのは官民連携会社「流山ツーリズムデザイン」です。

公開 2023/07/11(最終更新 2023/07/05)

ちいき新聞ライター

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地域の観光資源を生かす取り組み

130年前の面影を今に残し、2011年に国登録有形文化財に登録された寺田園旧店舗。

約12年間「万華鏡ギャラリー見世蔵」として親しまれてきましたが、昨年8月、2階部分が「流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム」に、1階部分が日本茶カフェ「葉茶屋 寺田園」に生まれ変わりました。

建物の外装には全く手を加えず、130年前のままの風情を保っています。

流山万華鏡ギャラリ ー&ミュージアム
130年前そのままの外観

「店内のくすんだ柱に付いた傷、床付近の土台の穴や、はげた黒漆喰(しっくい)などもあえてそのまま残しました。それは、130年間の人々の暮らしの息吹が感じられる貴重な文化遺産だからです」と語るのは、リニューアルを手掛けた官民連携会社「流山ツーリズムデザイン」の大迫まどかさん。

地域の観光資源を見つめ直し、その魅力を向上させることで町に活気をもたらすことを目指す同社。

大迫さんは「単なる物見遊山的なものではなく、地域の住民たちも一緒になって行う人的交流を生み出すことが大切です。私たちは、その舵取り役を担っています」と話します。

アートと癒やしの古民家カフェに

1階のカフェは、先日NHKの人気番組「ふるカフェ系 ハルさんの休日」でも紹介されました。

味醂(みりん)や、こぼれ梅(味醂の搾りかす)を使った優しい味わいの料理やケーキが提供されています。

忙しい日常を忘れ、別世界をゆったりと楽しみたい人たちに好評です。

葉茶屋 寺田園 古民家カフェ
オリジナルブレンドの日本茶が味わえます
葉茶屋 寺田園 古民家カフェ
日常を離れた癒やしの空間

2階のギャラリー&ミュージアムでは、世界的に高い評価を得る万華鏡作家、中里保子さんの作品を中心に展示・販売しています。

7月30日(日)まで「万華鏡サマーコレクション」を開催中。

夏の暑さをひととき忘れさせてくれる、万華鏡のきらめく世界が楽しめます。 (取材・執筆/敏恵)

流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム
古民家に調和する流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム

住所/千葉県流山市流山2-101-1

問い合わせ
流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム
電話番号/04-7190-5100
※万華鏡サマーコレクションは午前10時~午後5時
(月曜定休。ただし7月17日は開館、翌18日休館)

葉茶屋 寺田園
電話番号/04-7190-5601