ホタルをはじめとする多くの生き物が生息できる環境づくりを続けて26年目。
「八千代市ほたるの里」では、今年はホタルが自生しているのを確認したい、と期待が高まります。
公開 2023/07/09(最終更新 2023/07/05)

優
「ちいき新聞」で記事を書かせて頂ける幸運にとても感謝しています。取材で訪れた街でのカフェ巡りは私にとって楽しい至福の時間。プロフィールの写真は「南房総に咲く幸せを呼ぶ花」カレンデュラです。取材で一番好きな花に出会えたこと‥うれしいです。すべての記事に「ありがとう」の気持ちを込めて!
記事一覧へ長い年月をかけて再生したビオトープ
昔は夏の夜、新川の辺りにたくさんのホタルが飛び交っていたそうです。

「八千代市ほたるの里」はホタルだけでなく今は減ってしまったカエルやトンボのような身のまわりに普通にいた生き物が暮らせる環境、「ビオトープ」を作ろうと活動しています。
市が所有する約3300平方メートル(小学校の校庭の約5分の1の広さ)の更地を、市民・事業者・八千代市の協働で25年ほどかけ、ホタルをシンボルとした多様な生き物がすめる場所に近づけてきました。

八千代市ほたるの里は環境省が全国500カ所を選定する「生物多様性保全上重要な里地里山」にも選ばれています。
現在ボランティアのホタルメイトおよそ70家族が交代で草刈りなど里の維持管理を続けています。
ルールを守って生き物と触れ合う
八千代市ほたるの里では子どもたちが生き物と触れ合い学べる場としての機会を設けています。
7月22日(土)には「ほたるの里で考えてみようSDGs・ESDってなんだろう」、23日(日)には夜の生き物を観察する「おやこ生き物探検隊」が開催されます(参加方法など詳細はHP参照)。

「ここは生き物に会いに来る場所。そこにいる生き物を持ち出さない、外部から持ち込まない」というルールを守りながら昨年の夏休み、子どもたちは充実した活動をしました。
植物をスケッチしたり撮影したり、トンボ池では小さな魚やオタマジャクシを見たり、林ではセミの脱皮やノコギリクワガタやカブトムシ、ジャコウアゲハの幼虫を観察したり。

今年は昨年放流したホタルの幼虫が成虫となって飛翔することが期待されています。
来年も飛翔が確認できればホタルが自生したと判断できるそうです。
里の前には田んぼが広がり「ふるさとに帰って来たようだ」と郷愁にかられる人も。
児童公園で遊んで育つ町の子どもたちに見せてあげたい、かつての子どもが囲まれて育った日本の原風景が八千代には残されています。
※問い合わせ
電話番号/047-421-6767
メール/hotarunosato@city.yachiyo.chiba.jp
八千代市経済環境部環境保全課環境政策室
ほたるの里
場所/千葉県八千代市米本4816
ホームページ/https://www.city.yachiyo.lg.jp/soshiki/40/3728.html