大賀ハスで有名な、しらさぎ公園・花見川千本桜緑地と区役所の間にある千葉市立瑞穂小学校。
ここでは4年生の児童がハスの育成をしています。
公開 2023/07/12(最終更新 2023/07/12)

ボノ
横浜から千葉に移り、ちいき新聞でライターを始めました。取材は歴史物・行政関係が多め。今は卓球を週に7回、ジムで泳いだり、ピアノ教室&弾き語りのライブをやったりと、とても充実した毎日を楽しく過ごしています!
記事一覧へ地域の伝統を引き継ぐ子どもたち
大賀ハスの種が発掘された東大旧緑地植物実験所(東京大学検見川総合運動場内)がある千葉市花見川区。
2012(平成24)年に実験所が西東京市に移転した後も東大と千葉市との協議により、周辺の地域に条件付きでハス見本園の管理を任されることになりました。
そこで、自治会やボランティアの皆さんで「大賀ハスのふるさとの会」を結成。
管理を行うとともに地域での大賀ハスの栽培やハス文化の継承活動も行ってきました。
校歌にもハスが歌われている地元の瑞穂小学校では1998(平成10)年の開校以来、児童たちが中心となってハスを育ててきました。
育成担当は4年生。
「大賀ハスのふるさとの会」のメンバー指導の下、大賀ハスをはじめ、いろいろな種類のハスを育てています。

楽しみながらハスのお世話を頑張る
当初から子どもたちを指導してきた「大賀ハスのふるさとの会」会長で、瑞穂自治会長の金子建一郎さんによれば「ハスの育成は試行錯誤の連続。皆で協力してできるものは全て手作りしました」とのこと。
「最初は大型の陶器製の甕(かめ)やプラスチックのたらいに植えていましたが、2年目にはヒューム管を利用してハス池を設置することができました」と振り返ります。

子どもたちは葉が出始める4月中旬から花が咲き終わる9月くらいまで、毎週の総合学習の時間や授業が始まる前の朝の早い時間を利用し、藻や枯れ葉を取ったり肥料をやったり水やりをしたりと、ハスの世話をしています。
時には5年生も手伝ってくれることもあるとか。
ハスに関するクイズの出題や子どもたちからの質問に答えながら、ニコニコと世話の仕方を教える金子さん。

子どもたちも、お世話をする中で水の中でヤゴやカエルを発見することもあり、とても楽しそう。
「花が咲くととてもうれしい」と目を輝かせて話してくれました。
毎年ハスは美しくかれんなピンクの花を街のあちこちで咲かせ、見る人を喜ばせています。
つぼみが水面から出ると約3週間で開花、咲くと大体5日で散ってしまうそうで見頃は朝6時~7時ごろです。
瑞穂小学校では防犯のためハスの一般公開は行っていませんが、東京大学検見川総合運動場内ハス見本園では年に1度の一般開放を7月に予定。
今年は暖かい日が続いたのでたくさんの美しいハスが咲きそうとのことです。
日時/
●観蓮会(花園ハス祭り)
7月15日(土)・16日(日)
午前6時~午前10時
●ハス見本園の一般開放日
7月17日(月・祝)・22日(土)・23日(日)・29日(土)・30日(日)
午前7時~午前10時
※雨天実施・荒天中止
会場/東大旧緑地植物実験所
住所/千葉県千葉市花見川区畑町1051
※駐車場なし
問い合わせ
ホームページ/https://blog.goo.ne.jp/ohgahasu_furusatonokai