8月10日(木)、葛飾公民館(千葉県船橋市西船3-6-25-201)にて小学生向け講座「お野菜スタンプで作るエコバッグ」が開催されます。
主宰するのは、江戸時代から西船橋地区で営農する「三須トマト農園」の三須美智子さん。
3児の母であり「農業女子」である美智子さん独自のアプローチで食や農について学びながら、夏休みの自由研究・宿題にぴったりの野菜スタンプを楽しもう!
公開 2023/07/15(最終更新 2023/12/26)

目次
20代目が開いたトマト農園「地方直売所のトマトの味に感動!都市部にも届けたい」
三須家は代々、西船橋地区で農業を営んできました。
会社勤務を経て20代目を継承した三須一生(かずたか)さん・美智子さん夫妻は、就農当初は小松菜の栽培を手伝っていましたが、2014(平成26)年、トマト栽培に着手します。
「地方直売所のトマトの味が忘れられないほどおいしくて、こんなトマトを都市部にも届けたいと思ったのがきっかけです」と振り返りますが、実は一生さんの曽祖父は、千葉県で早くからトマト栽培を始めていたひとりであることが分かり、「なにかのご縁ですかね」と美智子さんは笑顔を見せます。

太陽光と微生物農業がかなえる、みずみずしくて甘い安心安全トマト
光をたくさん浴びて、甘くおいしく育つトマト。
三須トマト農園では、太陽光を取り込みやすい素材を天井に使用し、ぜいたくに降り注ぐ光を全方位から反射させるため、足元のシートと柱、すべてに白色のものを採用。

トマトに与える水分量やハウス内の温度調整にはコンピューターを導入し、細かく管理しています。
化学農薬の使用を極力減らすため、害虫や病気がハウス内に侵入しないよう対策を徹底し、それでも入り込む病害虫には天敵昆虫や微生物を利用して対処。

さらに、樹上で時間をかけて完熟させたトマトのみを収穫し出荷することで、一生さんが「これまで生産者しか知らなかった」と表現する、うまみの凝縮したトマト本来の味を消費者に届けることを可能にしました。
直売所と移動販売を通して、採れたて野菜を地域のお客さまに

こちらは農園に隣接する直売所です。
トマトはもちろん、地域の農家が育てた季節の野菜など、新鮮なものが豊富にそろいます。

空色の小さな軽トラックは、三須トマト農園の移動販売車。荷台には、数種類のトマトに野菜、農産物の加工品などがぎっしり!
JR西船橋駅近くの「西船橋マルシェ」をはじめ、地域の病院の駐車場や市内の団地で毎月開催される直販会、さまざまなイベントにも出店し、「目に見える、触れ合える関係をお客さまと築きたい」と、積極的に直売に取り組んでいます。

市場を通さない採れたてのトマトは、ヘタの色や実のつやに鮮度の良さが表れています。
三須トマト農園のHPやSNSで販売予定や取扱店の情報をチェックして、ぜひ一度味わってみてくださいね。
「農業女子プロジェクト」メンバーとして子育てとの両立経験や食育活動を発信
農林水産省の取り組み「農業女子プロジェクト」、茨城県在住の女性農業者が立ち上げた「アグリバトンプロジェクト」をご存じでしょうか。
両プロジェクトに参画する三須美智子さんは、その活動を通じて知り合った全国の農家から、生産者の思いが詰まったよりすぐりの加工品などを取り寄せ、移動販売車に載せて広く紹介・販売しています。

2023年2月には、農業女子メンバーとして、農林水産省・大臣官房統計部の職員研修で講演をおこないました。
「農業と子育ての両立や、食育活動、地域の方が気軽に参加できる収穫体験など、当園の取り組みについてもお話しさせていただきました」と、美智子さん。

「緊張しました!」と苦笑いを見せながらも「現状を知ってもらえるきっかけになったかなと思います。機会をいただけて感謝しています」と、手応えを感じた様子で話してくれました。

農業の魅力を描いた絵本の読み聞かせ(アグリバトンプロジェクト)や、収穫体験、地域の小学校への出張授業など、子どもたちにとって農業がより親しみのあるものになり、将来就きたい職業の選択肢のひとつとなることを目指す「土壌づくり」にも携わっています。
「自分自身も3人の子どもを育てる立場として、より安全なものを安心して食べてほしいし、生きていくために必要な農業について、まずは身近なところから知ってほしい」と話す美智子さん。
先に述べた、天敵昆虫などを活用した減農薬への取り組みも、こうした美智子さんの思いを体現しています。
地域の公民館で小学生向けに講座を開くのは、実は初めての取り組み。
「お野菜スタンプは誰でも簡単にできることですが、農業従事者として、食や農業の話も交えながら楽しく充実した時間にできたらと思っています」
そう話す美智子さんは生き生きとエネルギーにあふれ、明るい笑顔はきらきらと輝いていました。
食の安全と鮮度にこだわり、SNSで情報発信しオンライン販売も行いながら、地域とのつながりを丁寧に築いていく、そんな三須トマト農園の取り組みをあなたも体験してみませんか。
三須トマト農園 直売所本店
住所/千葉県船橋市印内3-37-30
営業時間/9時~17時
※日曜日は9時~15時
定休日/火曜、土曜
駐車場/あり(2~3台)
電話番号/050-3637-7450
HP/https://misu-tomato.com/
インスタグラム/@misutomatofarm
お野菜スタンプで作るエコバッグ
日時/8月10日(木)9時半~11時半
場所/葛飾公民館(千葉県船橋市西船3-6-25-201)
参加費/200円
定員/20人(お申し込み者多数の場合は抽選)
※お申し込みは、葛飾公民館ホームページ内のQRコードから。お電話での申し込みは受け付けておりませんのでご注意ください。
締切/7月26日(水)
HP/https://www.city.funabashi.lg.jp/shisetsu/toshokankominkan/0002/0014/0001/p011033.html