全国的に猛暑が続いた7月半ば、船橋市立習志野台第一小学校では、プロの演奏家を招いて特別授業「あさがおコンサート」が行われました。
公開 2023/08/11(最終更新 2023/08/07)

文化庁事業を活用し音楽室で芸術鑑賞を
この授業は、文化庁による子ども育成推進事業の一環で、優れた文化芸術を体験する機会を通して子どもたちが豊かな創造力や思考力を育むことを目指し、全国の小・中学校で実施されています。
音楽室で5年生を出迎えたのは、普段着の音楽家たち。

楽器の紹介や歴史、豆知識がクイズ形式で楽しく展開され、テンポよく進む授業に児童らは生き生きと発言したり、質問したり。
演奏が始まると間近でなる音の重なりに最初は驚いた様子の子も、繊細で美しく力強い響きに全身で向き合い、目を輝かせて大きな拍手を送りました。

世代を超えて地域で楽しむ音楽を
木管五重奏とピアノの編成を率いたのは、フルート奏者の河野彬さん。

音楽を通じて出会った仲間と、全国の小・中学校での鑑賞授業を始めて6年目を迎えます。
「大人が一生懸命に演奏する姿、真剣に取り組む音楽というものの魅力が子どもたちの心に届くといいなと思います」と熱心に話し、「もっと身近に音楽に触れる文化を培って、芸術鑑賞の裾野を広げていきたい」と意気込みを語りました。
船橋市坪井町出身・在住の河野さんはプロとしての演奏活動の傍ら、公民館でコンサートを開催するなど地域活動にも積極的に取り組んでいます。
多世代が気軽に参加し楽しめる、地域に開かれた音楽文化の創造と普及、その道筋が若き演奏家には見えているに違いありません。