県立高校が一般市民の交流の場となる、開放講座を開催します(全10回)。

書を基礎から学べるので、初心者でも安心。

大人ならではの書の楽しみ方を教えてくれます。

公開 2023/08/14(最終更新 2023/08/08)

ちいき新聞ライター

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区切りの年にふさわしい充実した講座に

成田国際高校の書道の教諭である津本英昭さんは、毎年、開放講座を担当してきました。

しかし今年65歳となる津本さんにとって、今年度は教員生活の区切り。

講座名も昨年までの「書に親しもう」から「書を楽しもう」に変え、特別な気持ちで講座に臨みます。

「講座の10回でうまくはなりません。私はもう60年近くやっていますが、それでも難しい。でも、その難しさが面白さ。そうした面白さ、楽しさを少しでも受講生と分け合うことができたら」と話します。

【成田市】成田国際高校開放講座「書を楽しもう」基礎からの書
水を入れ硯の感触を試す

高校の教科書をテキストに。手本は古典

講座で手本にするのは拓本と呼ばれ、石に彫った中国の古典を写し取ったもの。

高校生が学ぶ教科書をテキストに時代背景も学びつつ、拓本の文字を手本に書いていきます。

【成田市】成田国際高校開放講座「書を楽しもう」基礎からの書
津本さんの専門は近代詩文書

初回は基本姿勢や筆の持ち方、基本点描を学びます。

しかし「一律に同じ方向を目指すというより、自分の良さを発見するお手伝いをする」つもりでいるという津本さんの姿勢はあくまで謙虚です。

道具を知ることが基本。多彩な硯や筆も

全10回の講座では、さまざまな道具に触れたり試したりする機会も設けます。

「道具を知ることが基本」と津本さん。

数種類の硯(すずり)に水を入れ、石による細かい凸凹を体感します。

【成田市】成田国際高校開放講座「書を楽しもう」基礎からの書
硯には石により特徴がある

多くの筆を見て、その特色を教わります。

さまざまな紙で、にじみ具合も学びます。

【成田市】成田国際高校開放講座「書を楽しもう」基礎からの書
多くの筆を見る楽しみも

子どもの頃は苦手だったけれど、大人になって書を楽しみたいと思うようになった人も大歓迎。

「書を楽しむきっかけ、うまくなるきっかけをつくりたい」と津本さんは意欲的に話します。

(取材・執筆/倫)

日時/9月3日・17日、10月8日・29日、11月12日、12月3日・17日、
2024年1月21日、2月4日・18日(全て日曜日)
10:00~12:00
場所/県立成田国際高等学校 書道室
住所/千葉県成田市加良部3-16
参加費/2,000円(全10回分)
対象/20歳以上※指導者は対象外です
定員/16人
申し込み/往復はがきで8月16日(水)~25日(金)の期間に必着のこと。
詳細については同校HPで確認を。申込多数の場合は抽選

問い合わせ
電話番号/0476-27-2610 県立成田国際高校 津本
ホームページ/https://cms2.chiba-c.ed.jp/naritakokusai-h/