八街市立朝陽小学校が独自に取り組んでいる交通安全教育が、SPS(セーフティプロモーションスクール)に認証されました。

県内では初で、全国では48番目となります。

公開 2023/08/18(最終更新 2023/08/08)

ソバ

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大手新聞社の記者を続け、定年延長も終わったので、地域の話題を取材したいと、地域新聞様にお世話になっています。明るく、楽しく、為になる話題を少しでも分りやすく紹介したいとネタ探しの日々です。子どもの頃から麺類が好きなのでペンネームにしました。

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交通安全の取り組みを各学年で

八街市立朝陽小学校 交通安全の取り組み
朝陽小学校の廊下に設置されたカーブミラー

SPSとは2001年に大阪教育大学付属小学校に男が乱入した事件を教訓に同大学が創設した、学校の安全認証制度のこと。

朝陽小学校では21年6月に起きた交通事故を契機に、安全について児童自らが考える授業を行ってきました。

1年生は撮影した校内の動画を基に、けがをしやすい場所がなぜ危ないのか、防ぐにはどうすべきかを考えたり、4年生は廊下を道路に見立て、標識や中央線、横断縞、カーブミラーを設置したりするなど、学年ごとに安全対策に取り組みました。

八街市立朝陽小学校 交通安全の取り組み
朝陽小学校の校舎内に取り付けられた横断歩道とカーブミラー

また、活動は校内だけでなく地域にも貢献。

6年生は「地域清掃」「伝統文化継承」「交通安全」のチームに分かれ、交通安全チームは市民や道路の利用者にも交通ルールや安全の大切さを伝えられるようマップやスライド、動画をまとめました。

活動の中で出た問題 生かして今後も活動

活動すると見えてきた課題も。

廊下の中央に線を引き、曲がり角などの床に「とまれ」の表示を張ったものの、破れたり剝がれたりしたため、現在は新たな方法を検討中とのこと。

同校では「認証校としての誇りと責任感を持って、活動していきたい」と話します。

前年度の活動を精査し、校内の道路化を校舎全体に広げていくような活動を続け、動画の発信にも取り組む予定です。