「学校に行くのがつらい、でも行かなくちゃ」と頑張り続け、心身共に不調を来す子どもと苦しむ親御さん。

「こころね」は、そんな親子が安心できる居場所です。

オンライン不登校の森「こころね」親子が安心できる居場所を
月1回オンラインで開催されるおしゃべり会

公開 2023/09/02(最終更新 2024/02/29)

ひろみん

ひろみん

サーフィンや畑仕事など、自然の中で体を動かすことが好き。HIPHOPにも夢中。住んでいる佐倉市のことが大好き!いいところをたくさん伝えていきます。地域の魅力的な方たちと繋がることができる、ちいき新聞のライターのお仕事に感謝しています!

記事一覧へ

増え続ける不登校児 必要とされる居場所

不登校の子どもは年々増えていますが、学校以外の居場所はまだそう多くはありません。

千葉市に拠点を置く「NPO法人こころね」は、そういう子どもたちのために居場所を提供している団体。

フリースクールの他、誰でも自由に参加して遊べる「こころねプレーパーク」(毎月第2火曜)や、ツリーハウスのあるキャンプ場でたき火や野外体験ができる「ここの森学園」(毎月第3水曜)を開催しています。

オンライン不登校の森「こころね」親子が安心できる居場所を
中学生メンバーはイベント準備や小さい子が楽しめることを企画

学校が全てじゃない 頑張り過ぎないで

「こころね」では数年前から「不登校を機に、発達障害の疑いがあると言われた」という相談が急増。

代表の白尾さんは、それまで長年ケアをしてきた発達障害の子どもたちとは明らかに何かが違うと感じ、調べ、HSC(Hig hly Sensitive Child 〜人一倍繊細な子ども)の存在を知ります。

感受性が高く豊かであるがゆえに、学校教育が合わずつらい思いをしている子どもたち。

その存在を知ってもらう活動をしつつ、苦しむ親御さんたちのために親の会を立ち上げました。

また自身の子どもが不登校になり、「このままでいいのかな」と不安になっている子どもの姿を見て、居場所の必要性を実感したそう。

オンライン不登校の森「こころね」親子が安心できる居場所を
少人数の中で安心して自分でいられる土台を作ることが大事

「こころね」の目指すところは、第1に、不登校やひきこもりの子どもが安心して過ごせるように、「『こうしなさい』と怒られたり、やらないと気まずかったりしない、自由にしていい場所なんだ」と信頼してもらうこと。

そうすることで子どもは元気になっていきます。

第2に子どもにとって多様な学び、体験、交流の場であること。

第3に社会的自立につながる場であること。

「学校が全てではないよ、別のルートもあるよ。学校に行かなくてもあなたの人生は続いていくし、ちゃんと大人になれるよ」と白尾代表。

また親御さんの支援として、毎月1回「オンライン不登校の森」を開催し、悩みを話せる機会をつくっています。(取材・執筆/ひろみん)

※問い合わせ
電話番号/090(4626)6346 白尾
メール/info@cocoronechiba.jp
特定非営利活動法人こころね
ホームページ/https://cocorone-chiba.jp/