40周年を迎えた四街道市立図書館。

市内唯一の図書館として、より多くの市民に利用してもらえるよう今年からさまざまな取り組みがスタートしています!

公開 2023/09/05(最終更新 2023/09/01)

ちいき新聞ライター

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「市民に愛される図書館」を目指して

市内初の図書館として1983年に開館した同館。

待望の図書館誕生に喜ぶ市民も多く、開館当初は館内の棚から本がなくなることもあったほど。

建設当時から変わらない歴史ある建物も40年がたちました。

今年4月から着任した齋藤久光館長は、「今でも多くの方にご利用いただいていますが、より幅広い年代や今まで図書館になじみがなかった方にも足を運んでもらえる図書館になりたいと考えています」と話します。

四街道市立図書館「齋藤久光館長」
齋藤久光館長

同じくより良い図書館を作っていこうという思いの、保育士などの専門家の他、子育て経験者であるママなどのさまざまな分野の人が「図書館サポーター」として協力し、いろいろな取り組みを行っています。

例えば、7月は10回、8月は19回と開催日を増やしている「あかちゃんといっしょルーム」。

小さい子ども連れだと迷惑になるからと図書館の利用を控えがちなパパ・ママに向けて、館内児童室の「おはなしのへや」を開放。

図書館サポーターや参加している親子と、遊んだり絵本を読んだりして過ごせます。

赤ちゃんと一緒に食事ができる「もぐもぐタイム」も設け、ゆっくりくつろいでもらえるよう配慮も。

この他、子どもが図書館へ来るきっかけになればと「図書館でボードゲーム」の取り組みを開催。

小学生を中心に評判を呼んでいます。

四街道市立図書館「あかちゃんといっしょルーム」
みんなで楽しく触れ合える「あかちゃんといっしょルーム」

駅構内に図書館誕生。イベントめじろ押し

また、新たな試みとして今年7月、リサイクル本を活用した「駅の図書館」を四街道駅の改札前に設置。

借りる際には手続きなどはいらず、読み終わったら元の本棚に戻しておけばOK。

待ち合わせや電車の待ち時間の間に、お気に入りの一冊に出合えるかもしれません。

四街道市立図書館「駅の図書館」
新設された「駅の図書館」

図書館では9月のアルツハイマー月間に合わせて、地域包括支援センターとコラボレーションした啓発活動も。

9月21日(木)のアルツハイマーデーには「コトバとオト〜認知症とともにあたりまえに生きていく」と題し、音楽を奏でながらの朗読イベントが行われます(要申込)。

「本を貸す・借りるだけの関係性ではない、みんなに必要とされる場所に」という願いと共に、市民と共に作っていく新しい四街道市立図書館。

今後の展開が楽しみです。(取材・執筆/幸)

住所/千葉県四街道市大日396
開館時間/月曜~金曜 午前9時~午後7時(地下1階児童室は午後5時まで)
土・日・祝 午前9時~午後5時
問い合わせ/043-423-6443 四街道市立図書館
ホームページ/https://www.library.yotsukaido.chiba.jp/

「コトバとオト」
問い合わせ・申し込み/043(420)6070 
四街道市地域包括支援センター
(日・祝日除く午前8時30分~午後5時15分)
※申込期間 9月4日(月)~15日(金)