
ラージボール卓球をご存じですか?
通常の卓球よりも大きいボールを使うため、スピードが弱まりラリーが続きやすいと、徐々に広がりを見せている新しい卓球です。
公開 2023/10/05(最終更新 2023/10/03)

得意のカットマンで日本一に
6月30日から7 月2日まで行われた「第6回全日本ラージボール卓球選手権大会」女子シングルス70で優勝した坂本孝子さん。
昨年、ベスト8に入り、今年はより上位を目指そうと練習に励んできました。
卓球を始めた中学生の頃からカットマン(守備的戦型)を得意としていた坂本さん。
「対戦相手がすべて攻撃型だったので有利でした。ミスをしないで練習通りにやれば勝てると思っていました」と勝因を語ります。

1988年に生まれたラージボール卓球は通常の卓球よりボールが4ミリ大きく軽いため、空気抵抗を受けやすく、ボールの回転や速さを抑えられます。

使用するラケットはさまざまなラバーを選べる通常の卓球とは異なり、つぶの高さの低い表ラバーのみ。
そのため、ラリーが続きやすいのが特徴。
長めのラリーに適応するよう持久力もつき、幅広い年代で楽しめます。
ラージボール卓球で攻撃に磨きをかけて

中学での2年間、卓球部に入部。
その後、30代の時に体を動かしたいと近所のサークルに入会し、仲間たちと共に汗を流してきました。
強くなった理由として「練習相手に恵まれたから」と話します。
「男性が練習相手になることが多かった。カットマンは人数的に少なく、練習相手になると喜んでくれるので、強いボールを打ち返す上手な方たちと練習をしてレベルが上がったと思います」
カットマンの技術を磨いてきた坂本さんですが、試合を重ねてゆくにつれ攻撃力も必要になってきました。
そこで目を付けたのがラージボール卓球。
ボールのスピードが遅いため、苦手な攻撃の練習に最適、と6年前から始めたそう。
「ラリーが続くのが魅力。攻撃もできるようになってきて、より楽しくなってきました」
現在は船橋市や千葉市の公民館で練習を続けています。
「いくつになってもできるから一生続けたい。今度はカットマン同士で戦って優勝を目指したい」と目標を語ります。
ラージボール卓球の広がりと共に、ますます強くなりそうな坂本さん。
今後の活躍も楽しみです。