大切にしているのは信頼と感謝。

丁寧な仕事で地域の人々に安心感を与え続けてきた家族経営の会社をご紹介します。

公開 2023/09/21(最終更新 2023/09/19)

編集部 R

編集部 R

「ちいき新聞」編集部所属の編集。人生の大部分は千葉県在住(時々関西)。おとなしく穏やかに見られがちだが、プロ野球シーズンは黄色、Bリーグ開催中は赤に身を包み、一年中何かしらと戦い続けている。

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仕事一筋の創業者が築いた信用が財産

鎌ケ谷9丁目にある(株)マルミ建設は創業53年、地元中心に施工を行ってきた建設会社です。

従業員は創業者・故村上實(みのる)さんの子どもたち、孫たち、親族を中心に、強い絆で結ばれた11人。

文字通り家族的、アットホームな会社です。

株式会社マルミ建設
右から實さんの次男・浩美さん(専務)、長男・正幸さん(社長)、三男・ 勝さん(常務)。会社を支える3兄弟

初代の實さんは秋田で大工の修業を積み、1963(昭和38)年、妻のユキ子さんと長男(現社長の正幸さん)、次男(現専務の浩美さん)と共に鎌ケ谷へ。

新生活は精工舎通りの馬場菓子舗の前にあった床屋の上の四畳半からスタートし、64(昭和39)年に東道野辺4丁目へ移転し、70(昭和45)年に(有)村上工務店を設立。

翌年(有)マルミ建設に社名変更し現所在地へ。

實さんの誠実な仕事ぶりが地域の人々の信頼を得て、お客さまの紹介から注文が増えていきました。

株式会社マルミ建設
昔の社屋(昭和45年頃)

初代・實さんの教え「きょうだい仲良く」

仕事に対して妥協を許さなかった實さんの口癖は「段取り八分」。

完璧な仕事をするためには準備が必要との思いから、それが不十分なときは従業員を厳しく指導。

まさに仕事の鬼でした。

株式会社マルミ建設
お酒に強く民謡が上手だった初代社長の實さん。社名の由来は實の「み」に〇をつけて事業が円満・繁盛するようにとの思いで付けたもの

しかし孫に対しては優しいおじいちゃんだったようです。

「兄妹仲良くしなさい」と言われて育った現社長の子どもたち3人。

リフォームショップ店長として新時代を見据える冷静沈着な社長の長男・秀幸さん、申請書類の作成・手続きや経理関係、ITにも強い「マルミのディフェンスの要」長女・美奈子さん、明るく誰とでも仲良くなれるムードメーカーの次女・香織さん。

皆初代の教えを受け継ぎ、力を合わせて会社を支えています。

株式会社マルミ建設
左から総務部長の村上広美さん、社長の正幸さん、店長の秀幸さん、チーフの美奈子さん

加えて最近目覚ましいのが若手社員の活躍。

現常務の長男で大工の村上竜平さんは、現場もこなしつつインスタグラムやYou Tubeの編集や投稿も。

新戸眞奈美さんは営業事務・住まいメイトとして工事前後の近隣挨拶やブログ、HPを担当。

会社に欠かせない存在となっています。

生まれ育った鎌ケ谷に恩返しを

5年前にLIXILリフォームショップの加盟店となり、企業として新たなステージを歩き始めた(株)マルミ建設ですが、「先代の築いた土台のありがたみを感じない日はないです」と、現社長の妻・広美さん。

新築を手掛けたお客さまから数十年ぶりに連絡があり、リフォームを頼まれることも。

先代への信頼が今でも地元に根付いている証しです。

鎌ケ谷で創業し成長してきた会社として「3Kで地元に恩返ししたい」という美奈子さん。

3Kとは「貢献、還元、感謝」。

周年祭として店舗前でお祭りを開催したり、毎週木曜日の朝には社屋前の道路や花壇の清掃活動も行っています。

株式会社マルミ建設
地域の皆さんに喜ばれた周年祭

株式会社マルミ建設

株式会社マルミ建設
周年祭の人気イベント。 職人さんによる包丁研ぎ
株式会社マルミ建設
お祭りには手作りのうちわも用意
マルミクリーンDay 株式会社マルミ建設
マルミクリーンDayの清掃活動

さらに「地元の人材を採用して、究極の地域密着を目指したい」とも。

これからも家族親族スタッフ一同手を取り合い、鎌ケ谷の地で看板を守っていくことでしょう。 

株式会社マルミ建設

【企業メモ】
新築、増改築、リフォーム、耐震補強などに対応。
2018年よりLIXILリフォームショップに登録