印西市に誕生した「戸神ホームズ」は、シニアがこれまでの生活を続けながら安心して暮らせるサービス付きの住まいです。

【印西市】サービス付き高齢者向け住宅「戸神ホームズ」でかなう理想の老後生活
晴天に映える建物はリゾートホテルのよう

公開 2023/09/22(最終更新 2023/09/20)

閑(ひ ま)

閑(ひ ま)

編集&記者。佐倉市在住。閑と書いてひまです。休日は引きこもりの完全インドア派ですがロッキンは毎年全通します。運動は歩くのが限界です。★Twitter★@chiiki_hima

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きっかけは大切な家族の死

千葉ニュータウン中央駅から徒歩15分ほどの場所にあるサービス付き高齢者向け住宅の「戸神ホームズ」。

これまではホテルなどのリゾート施設を運営してきた山野井誠さんが戸神ホームズを設立したのは、考えていたよりもずっと早い父親との別れがきっかけでした。

【印西市】サービス付き高齢者向け住宅「戸神ホームズ」でかなう理想の老後生活
8年かけて念願の高齢者向け住宅をつくった 山野井誠さん

山野井さんの父親は87歳まで健康に不安もなく、一人の方が気楽でいいからと築50年のアパートに一人暮らし。

サポートを受けながらも、自炊をはじめ身の回りのことは何でも自分でこなし、毎日の散歩を欠かさず近所との交流も楽しんでいたと言います。

とはいえ高齢での一人暮らしの上、アパートは古いこともあって階段が急で、心配した家族たちは入居できる老人ホームを探すことに。

見つかった施設はサービスも充実しており、スタッフも親切で、父親もすっかり気に入った様子でした。

「一安心と思っていたはずが、生活のすべてをやってもらえるので張り合いがなくなったのか、会いに行くたびに元気を失っていくようでした。 杖をついていたのが車いすになり、寝たきりになり、あっという間に老衰で亡くなりました」と山野井さん。

「もちろん入居した施設は本当に良い所でした。 ただもっと他に老後の過ごし方があったかもしれない、と」

父親との予想外の別れを生かしたいと、山野井さんは高齢者がこれまでの生活のまま過ごせる住まいを模索。

8年かけて出来上がったのが「戸神ホームズ」です。

家族も安心のサービス付き住居

「戸神ホームズ」が大切にしているのは、誰もが自立して自分らしく過ごせる高齢者向け住居。

【印西市】サービス付き高齢者向け住宅「戸神ホームズ」でかなう理想の老後生活
冷蔵庫、電子レンジなど基本家具は備え付け

キッチンやお風呂、クローゼットなど基本的な住まいの設備がそろい、なるべく断捨離せずに引っ越してきてほしいと、各部屋は約50平米以上が確保されています。

また、ペット可なので、これまで共に暮らしてきた家族と一緒に新居に移ることができます。

自立した生活を基本としていますが、安心して暮らせるサービスが充実。

1日1度、スタッフが安否確認をしてくれる他、送迎や掃除なども有料で依頼することも可能。

ライブラリーや娯楽室もあるため、入居者同士が交流できることも魅力の一つです。

【印西市】サービス付き高齢者向け住宅「戸神ホームズ」でかなう理想の老後生活
居室の風呂とは別に大浴場も

地域に開かれた交流の場を目指す戸神ホームズでは、自立と共に「交流」も大切にしています。

入居者同士だけでなく、入居者と地域の人が交流できる施設を目指しています。

ライブラリーやジムは地域の人にも開放されており、地域のサークルや市民団体が無償で活動できます(要契約)。

【印西市】サービス付き高齢者向け住宅「戸神ホームズ」でかなう理想の老後生活
サークルの他、さまざまな活動に使えるジム

山野井さんはそのメリットについて、「戸神ホームズが地域活動の拠点になることで、越してきたばかりの入居者にとっても新しい土地に溶け込むきっかけになりますし、地域の人にとってもどんな人たちが住んでいるのか見えることによって安心につながると考えています」と話します。

今後は季節ごとに「戸神フェスタ」を開催し、地域交流の場にしていくとのこと。

「10月21日(土)に行うハロウィンのイベントでは入居者や地域の方々が一緒に楽しんでいただけるよう工夫しています。老若男女問わず誰もが気軽に集まれる地域のランドマークになっていけたらうれしいです」