1980年に開設。
施設の老朽化のため、2016年に白井市役所のすぐそばに新設した白井聖仁会病院。
延べ床面積が2.5倍になり医療機器も一新し、地域医療を行っています。
同病院の布施秀樹病院長にお話を聞きました。
公開 2023/09/21(最終更新 2023/09/19)

編集部 石田祐葵子(いしだゆきこ)
編集/ライター/漫画家/イラストレーター 埼玉県出身、東京都江東区在住です。以前は漫画業界にいました。漫画の師匠は安野モヨコ先生です。『江ノ島高校ワンダーフォーゲル部』で検索!今は「ちいき新聞」編集者。千葉県いいところですね!★Twitter★@LoveMtmoutain
記事一覧へ地域の中核病院としてより良い医療を
2016年に新設された同病院の特徴をお聞きすると、「市役所のそばで利便性が良くなり、延べ床面積が2.5倍になって、医療機器の更新がありました。新しくMRIが加わったことと、CTの機械も新しくなり、より幅広い医療を提供できるようになりました。新設に伴い、免震構造になり、自家発電も備え、ライフラインが止まっても72時間は診療を続けられます。また、隣接する特養老人ホームが渡り廊下で連結していて、何かあれば対応できるようになっています」と話してくれました。
地域の救急指定病院として救急患者を受け入れてきた同病院。
昨今の医療状況を鑑みて、それまで48床だった一般病床を88床に増床したそうです。

地域の医療ニーズを吸い上げる
同病院の特徴の一つとして、「透析医療」に力を入れており、外来透析と近隣では数少ない入院透析に対応。
また、白井市周辺での終末期医療が手薄だったこともあり、2017年から「緩和ケア病棟」を新設。
「医療連携が大事なポイントの一つです」と話す布施病院長。
同病院では、近隣のより大きな病院と連携し、終末期医療を希望する患者さんを受け入れるほか、自宅での医療を望む人へ、訪問診療も行っているそうです。
白井市・鎌ケ谷市からの要請もあり、小児科では「病児保育・病後児保育室」を設置。
近隣からのニーズを受けて幅広く特色のある医療を提供しています。
地域の医療と連携し「かかりつけ医」へ
同病院では現在、内科、外科、小児科、整形外科、眼科など25の診療科目があり、各診療科とも高度で質の高い診療を目指しつつ、地域の「かかりつけ医」としても総合的に対応できるように、常に医療技術の刷新を行っているそうです。
「最近は眼科です。今まで手術はあまり行わなかったのですが、1年前に今のドクターが入職してから、白内障や硝子体手術を行っています。硝子体の手術は一般的なクリニックではあまり行わないんです。あとは、昨年の11月から口腔外科が始まりました。一般の歯科クリニックでは難しいケースなどの紹介を受けて行っています」と語る布施病院長。
同病院では、健診や人間ドックにも力を入れており、地域住民の早期の病気発見にも取り組んでいるそうです。
「地域医療連携が一番の基本。地域のクリニックで紹介された患者さんを受け入れ、また、より高度な病院とも連携しています。健診・人間ドッグで地域にお住まいの方の健康の向上と病気の早期発見にも努めていますので、地域のかかりつけ医として気軽に来てほしい」と話してくれました。
