「フィッシング」という言葉を耳にするも、「何のことか分からない」「自分だけは大丈夫」などと思っていませんか。
巧妙な手口にころっとだまされ、実は私も被害に遭いました。
公開 2023/10/03(最終更新 2023/09/26)

フィッシングの実例記者・福の場合

「フィッシング」とは実在するサービスや企業をかたってクレジットカード番号、アカウント情報などを盗む行為のこと。
記者・福の実体験ですが、SNS内で欲しい商品の広告がありました。
某有名ショッピングサイトのロゴが完璧にコピーされていたため安心してしまい、買おうとカード番号や暗証番号を入力したところ、画面が勝手に閉じてしまいました。
単なるパソコンの誤作動と勘違いし放置していたら、1週間後、カード会社からメールが来て、他者に使用されていることが発覚。
どうやら偽広告であることに気づかずにクリックしてしまったようです。
フィッシングのことは知っていましたが、まさか自分がだまされるとは思ってもみませんでした。
もっともらしい文面で誘導、巧妙な手口
フィッシング詐欺の代表例として、実在する銀行名・カード会社名・サービス名をかたったメールが来て、偽サイトに誘導する手口があります。
メールの文中に「期限切れ」「不正利用を検知」などの、見た人を驚かせて判断力を鈍らせる言葉が使われることが多いのも特徴です。
そして「制限の解除のため」や「解約されることもあります」などの言葉で焦りに追い打ちをかけて、偽サイトへのリンクをクリックするよう誘導。
驚き慌ててリンクをクリックする前に、「こんなカードを持っていたかな?」「この銀行の口座持っていたかな?」などと、いったん確認することが必要です。
リンクをクリックしてしまうと、個人情報を盗まれたり、カード情報を入力させられたり、中にはもっと高度なシステム技術を利用して犯罪に利用される場合があります。
自分のカードの状況などを確認したい場合は、メールに記載されている連絡先ではなく、正規のサイトや、カード登録・更新時に郵送で届く書類に書かれた番号に連絡するようにしましょう。
インターネットのある生活は便利ですが、詐欺の手口も巧妙に進化しています。
皆さんも詐欺被害に遭わないよう、日頃から気を付けてくださいね。(取材・執筆/福)
被害防止対策
1.電子メールやSNS内のリンクはクリックしない
2.パソコンやモバイル端末を安全に保つため、アプリ・ソフトウエアの更新を行い、最新の状態に保つ
3.スマートフォンに入っている迷惑メッセージブロック機能などを活用する
4.IDやパスワードの使い回しはしない
被害の相談については、最寄りの警察署または千葉県警察本部まで
電話番号/043-201-0110
ホームページ/https://www.police.pref.chiba.jp