「落花生が家でも育てられるらしい」と知ったのは、近所にある「ピーナッツサブレー本舗 とみい」さんでした。お店の外に、「落花生栽培中」と書いてある植木鉢が……! お店でも種を売っていると知って、これはぜひ挑戦してみたいと、早速種を購入。マンションのベランダに置いたプランターとりんご箱に、わくわくしながら植えてみました。
さてさて、結果はいかに? 千葉県民の方も、もちろんそうでない方も、この記事を見て興味を持ったらぜひぜひチャレンジしてみてくださいね!
公開 2023/10/14(最終更新 2023/10/17)

種まきは5月中旬~6月中旬
「さて、植えよう!」と種を袋から出してみましたが、種とはつまり落花生なのでした。
ひと晩水につけておくと発芽しやすくなるということで、その通りにしてからプランターとりんご箱に植えました。

「1カ所に2粒、隣とは30cm間隔で」ということだったので、やや大きめのプランターを選びましたが、この30cm間隔という指示の本当の意味を知るのは、後になってからだったのです……。
本当の意味が知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください!

このように横向きに2つを並べて上から土をかぶせます。
種の数がけっこうあったので、プランターや土を追加で買ってくるなど、対応に追われました。皆さんは計画的に準備してくださいね。
7~10日で芽が出てきます!
昨年体験した体験農園で繰り返し言われたのが、種をまいてから発芽まではとにかく乾かさないのが鉄則ということ。
雨が降らない日は毎日水をあげて、ドキドキしながら待っていると、1週間ほど経ったころに芽が出てきました!

とても面白く感じたのが、落花生の粒が半分に割れて、真ん中から折りたたまれた葉っぱが出てくること。
これは他の野菜を育てたときにはない感動でした!

すくすく伸びていく葉っぱを見ていると、がんばれーと応援したくなってきます。花が咲くまでは、水は控えめにするのがポイントです。
6月中旬~7月末に黄色の花が咲きます
発芽してから40日ぐらいすると、黄色の花が咲きます。花が咲いたら、根元に土を寄せておきましょう。

花が咲いてから1週間程度で、枯れた花から針のようなもの(子房柄/シボウヘイ)が伸びて、土に潜ります。その先に実がなるのです。
ここまで書きましたが、正直この文章を読んだだけでは皆さん「ちょっと何言ってるかわかんない」状態ではないかと推察いたします。
なぜなら私もそうだったから……。

初めて子房柄らしきものを見つけたときは「これが噂の針みたいなやつか!」と感動しました。
花が落ちてからは、土が乾きすぎないように適度に水をあげてくださいね。私はたまに肥料(園芸店などで買える顆粒のもの)をあげたりもしていました。
30cm間隔の謎がやっと解けた!
子房柄が地面に刺さった状態がこちら。
これはりんご箱なのですが、かなり余裕をもって種を植えた結果、のびのびと横に伸びた枝から順調に子房柄が土に刺さっています。
一方、こちらのプランターを見てください。葉っぱだけでいっぱいで、子房柄が土に刺さるスペースがあまりありません。

土に刺さることができなかった子房柄はこのようにむなしく伸びていくだけなのでした……(涙)。
ということで、この時点でやっと「なぜ30cm間隔で種を植えなければいけないのか」が理解できました。
答えは「横に伸びた枝から子房柄が下に伸びていき、土に刺さってそこで落花生ができる」からですね。
来年も植えたいと思っていますが、その時はもっと大きなプランターを用意する必要がありそうです。
なんとか収穫できた落花生。塩ゆでするなら50分!
収穫の目安は花が咲いてから80日程度。葉っぱが枯れてきたり、落花生の表面に網目がついてきたりするのもひとつの目安です。

掘り起こしてみると、あまりたくさんの実はついていませんでしたが、それでもちゃんと収穫できました!
ここから乾燥させる場合は実を上の状態にして10日程度天日乾燥します。振ってみてカラカラという音がするようになったら完成。
でもやっぱり、せっかく育てたからには味わいたいのがゆで落花生。
掘ったばかりの落花生を水洗いし、海水程度の塩水で水から50分ゆでれば完成です! 圧力鍋の場合は20分。
50分ゆでるのは大変、という方は、直送おやさいの生産者「ミつ豆ファーム」さんの裏技をチェックしてみてくださいね。
「三つ豆ファーム」さんの裏技はこちらから確認できます。
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これがとってもおいしくて、時間はかかりましたが育てたかいがありました。日持ちしないので、もし残ったら冷凍保存してくださいね。
来年も5月になったらまたとみいさんで種を買って、今度こそ子房柄が刺さるスペースを考えながら種まきしたいと思います。
土をあまり乾燥させないように気をつけてはいましたが、それ以外はほぼほったらかしでもすくすく育ってくれた落花生。
家の中からベランダを見ると、風に揺れる葉っぱたちが目に優しくて癒されましたし、一緒に種を植えたり収穫をしたりするのは子どもへの食育にもなって一石二鳥!
千葉県民のあなたもそうでないあなたも、5月~6月に種を入手して落花生を育ててみませんか。
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