練習が楽しい…ストリートサッカーに出合い、わずか2年で初Vをつかんだ橋本陽向(ひなた)君。
真夏の暑い中、汗だくになりながらも笑顔で練習に励む姿を取材しました。
公開 2023/10/18(最終更新 2023/10/16)

ストリートサッカー歴2年で全国Vへ
4月に行われた、1対1のストリートサッカー大会「第3回全日本PANNA(パナ)選手権大会 U‒12決勝大会」で優勝を果たした橋本陽向君(13歳※地域予選当時12歳)。
地域予選を勝ち抜いてきた高いスキルを持つプレーヤーたちを抑え、見事頂点に立ちました。

ストリートサッカーはオランダ発祥のスポーツ。
1対1の試合では、直径5mの囲いの中で3分間、得点を競い合います。
中でもPANNA(股抜き)を決めると、これまでの加点に関係なく即時に勝利が決まるというルール。
普段なじみのあるサッカーと異なり、体の接触がないため、性別や体格、年齢に関係なく楽しめるスポーツとして日本でも注目を集めている競技です。

元々サッカー少年だった橋本君がストリートサッカーに出合ったのは小学5年生の時。
友達に誘われ体験したところ「楽しい、やってみたい」とサッカーチーム「VALSAR」に即入部を決意しました。
得意技は「相手を引きつけPANNAを決めること」。
本大会の決勝戦では「2点差がついた時、優勝を確信しました」と語ります。
きついけど楽しい練習 コーチの支えも
練習は基本毎日。
平日は約2時間、週末は一日中とハードに思える練習量ですが、橋本君は「きつい時もありますが、基本楽しいです」と笑顔で即答。
共に練習に励むチームメイトは橋本君について「すごく真面目。そして穏やかな性格。でも面白い。一緒にいて楽しいです」と口をそろえて話します。
また、家族のように橋本君を支えている金子慎吾コーチも「いつも笑顔で練習を楽しんでいます。今回の優勝も温厚な性格が鍵。相手の挑発に乗らず、試合に臨んだ結果だと思います。これからも楽しみですね」と期待を寄せます。

橋本君の夢は、サッカー選手として世界で活躍すること。
巧みな足技や、キレのあるシュート…思わず叫びたくなるような数々のプレーに感動した一日でした。(取材・執筆/しゃん)