古書絵本専門店ブックススズキが、絵本をゆったりと楽しむことのできる家庭文庫に生まれ変わりました。

時間が静かに流れるようなレトロな雰囲気の古民家文庫です。

公開 2023/10/23(最終更新 2023/10/20)

ちいき新聞ライター

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子どもたちに良質な絵本を読み聞かせ

柏市 晴れの里えほん文庫
左から上村さん、鈴木さん、吉田さん

長年、柏市松葉町で絵本の素晴らしさを伝えてきた鈴木さんが、市内大青田の自宅を開放して新たに始めた家庭文庫「晴れの里えほん文庫」。

豊かな緑と絵本に囲まれた心休まる空間に、懐かしいふるさとを感じます。

「絵だけを見て聞いていてくださいね」と鈴木さんが読み聞かせてくれた絵本は、佐野洋子・作『だってだってのおばあさん』、向田邦子の戦時中の体験が原作の感動的な絵本『字のないはがき』。

絵が表現する力、ものがたりの世界からの感動は、大人にも魅力的で貴重なものだと実感。

胸が熱くなるのを感じました。

幼児教育の専門家でもある鈴木さんが絵本の読み聞かせで心掛けているのは、子どもでも大人でも一人一人に合わせること。

「絵本に親しむことで心が豊かに満ちて、生きていく世界が大きく広がるような体験をしてほしい」、一人でも多くの子どもに、そして大人にも絵本の大切さを伝えたいという思いが伝わります。

柏市 晴れの里えほん文庫 緑に囲まれた絵本たち
緑に囲まれた絵本たち

絵本を通して生まれた出会い

柏市 晴れの里えほん文庫 室内
実家のようにくつろげる場所

「晴れの里えほん文庫」は、それぞれが絵本の魅力に引かれて出会ったスタッフの上村さん、吉田さんのサポートで運営されています。

20年以上、学校で子どもたちに読み聞かせを続けている上村さん。絵の得意な吉田さんは家庭文庫をかわいらしい空間に作り替え、絵本のふるさとがさらに楽しい雰囲気になりました。

柏市 晴れの里えほん文庫 読み聞かせの様子
読み聞かせを楽しんで

子どもが夢中になって遊べるふるさと。

大人も子どもの頃に大好きだった絵本と「再会」して、懐かしさに感動する場面もあり、鈴木さんたちにとっても絵本を通した貴重な出会いとなり、心豊かに過ごせる時となっているそうです。

読書の秋、絵本と共にのんびり過ごしてみては。

開館日以外に訪問を希望する場合は事前に相談を。(取材・執筆/琴葉)

住所/千葉県柏市大青田727
開催日/水曜日、第2・第4土曜日 午前10時~午後4時
料金/大人200円(初回、0歳~大学生、65歳以上無料)

問い合わせ
電話番号/090-2521-0612
Amebaブログ/https://ameblo.jp/books-suzuki/