世界には1000種類以上もあるといわれるチーズ。その奥深い世界の入り口をのぞいてみませんか。主な6つのタイプの特徴とお薦めのペアリング(食べ合わせ)をプロに教えてもらいました。
教えてくれたのは…


フロマジュリー ラ・マリニエール柏の葉店
住所/千葉県柏市若柴186番地 中央146街区1-103号
電話番号/04-7170-1204
Instagram/@lamariniere_kashiwanoha
公開 2023/11/01(最終更新 2023/10/31)

目次
1.ハードタイプ
製造過程で圧縮して水分を抜いた硬質なチーズで、水分量38%以下でハード、38~46%でセミハードに分類されます。
ハードタイプの「コンテAOPビオ」は、ほっくりとしたコクのある甘み、ナッツの香りが特徴です。
おすすめの食べ合わせは…
コーヒーと合わせてみて。
コクのあるハード・セミハード系のチーズなら、コーヒーの苦味に負けません。

2.ウォッシュドタイプ
外皮を塩水や酒で洗って熟成させるチーズのこと。
フランス・ブルゴーニュ発祥の「エポワスAOP」はチーズの王様といわれ、納豆のような発酵の香りが強め。
中はとろりとクリーム状で、スプーンですくって少しずつ食べるのがお薦めです。
チーズを食べ慣れている人向け。
おすすめの食べ合わせは…
濃厚な味わいなので、日本酒のあてに。

3.白カビタイプ
カマンベールで有名な、表面に白カビを繁殖させて熟成するチーズ。
フランスでは、サラミや生ハムと共にそのまま味わうテーブルチーズとして愛されています。
「ブリヤサヴァラン ビオ」はクリームを添加して作られているので滑らか。
油分が高いので、シャンパーニュなど発泡性のドリンクと好相性です。
おすすめの食べ合わせは…
フレッシュフルーツやハチミツと合わせてデザート感覚で。

4.青カビタイプ
青カビを使ってチーズの中から熟成させていきます。
脂肪分が高く塩味が強いので、濃厚な味わいで余韻を長く楽しめるのが特徴。
フランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラ、イギリスのスティルトンが世界三大ブルーチーズといわれます。

おすすめの食べ合わせは…
甘みのあるワインや、ドライフルーツにもよく合います。

5.シェーブルタイプ
ヤギの乳で作られたチーズのこと。
脂肪分が少なく、ヨーグルトのようにさっぱり。
母乳に近い栄養素でヘルシーですが、鼻から抜ける野性的な香りが苦手な人も。
日ごと水分が抜けて硬くなり、うま味が凝縮されていきます。
おすすめの食べ合わせは…
サラダに加えたり、ドライフルーツと合わせても◎

6.フレッシュタイプ
熟成させないチーズなので鮮度が命。
桃やイチゴといった甘いフルーツと一緒にデザート感覚でも楽しめます。
フレッシュタイプのブリヤサヴァランに砕いたドライクランベリーをまぶした「デリース クランベリー」は、チーズの軽やかな酸味とクランベリーの甘酸っぱさが人気の一品です。

番外編!ハード?フレッシュ??おすすめの一品
フレッシュのリコッタチーズをくん製したハードタイプのチーズ「リコッタ・サラータ」。
かつお節のように削ってご飯にかけると美味とのことですよ。
