「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称されるアーティスト、テオ・ヤンセンの展覧会を県立美術館で開催中。
彼とその作品の魅力を楽しめる企画がめじろ押しです。
公開 2023/11/10(最終更新 2023/11/02)

ねんじ
3人の男子の育児に奮闘中の母ちゃんライター。趣味は、寝ること、食べること、時々キャンプ。身近な地域でキラリと輝く人や物に目を向け、読んだ人が元気になれるような記事を書くことが目標です。
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テオ・ヤンセンはオランダの海の近くで育ちました。
地球温暖化による海抜上昇の問題を身近で感じていたヤンセンは大学で物理学を学んだ後、画家に転向し、「ストランドビースト」の制作をスタートしました。
ストランドビーストは、オランダ語で「砂浜の生命体」という意味。
プラスチックチューブや粘着テープなどの身近な材料から作られ、物理学に基づいた緻密な計算により風力で砂浜を動くことができます。
展覧会では全長10mを超えるストランドビーストを含む10作品以上を展示。
会場ではオランダの砂浜を駆けるストランドビーストの映像上映や、うちわであおいで動かす「ミニビースト」の展示など、子どもから大人まで楽しめる企画が満載です。
12月3日(日)には、千葉みなとの海岸沿いをストランドビーストが歩行するイベントを開催。
一般の人もビーストの隣を歩くことができる海岸歩行イベントは日本初となります。
千葉の海を背景に、生き物のように動くストランドビーストは迫力満点!

テオ・ヤンセンの魅力を存分に味わう
今回の展覧会は、千葉県誕生150周年、また、オランダ文化交流事業として企画されました。
千葉県とオランダ王国は、佐倉藩が蘭学を奨励したことなどから古い交流があり、東京2020オリンピック・パラリンピックでの事前キャンプでホストタウンを務めるなど現在でも交流が続いています。
県立美術館担当者は、「進化し続けるストランドビーストの姿は、地球温暖化に直面する私たちに多くの気付きを与えてくれるでしょう。ストランドビーストが動く姿を間近で見られるまたとない機会、テオ・ヤンセンの作品をご堪能ください」と展覧会への思いを語ります。
ストランドビースト千葉県初上陸となる今回の展覧会。
オランダの美しい海と風土を想像しながら、作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

会期/~2024年1月21日(日)
場所/千葉県立美術館
住所/千葉県千葉市中央区中央港1-10-1
入場料/一般 1,000円 高校・大学生 500円
※中学生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの人と介護者1人無料
開催時間/午前9時~午後4時30分(最終入場午後4時)
休館日/月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月28日~1月4日)
問い合わせ
電話番号/043-242-8311
メール/fukyu-art@mz.pref.chiba.lg.jp
ホームページ/http://www2.chiba-muse.or.jp/ART/
千葉県立美術館