コンビニエンスストアのconvenienceは「便利」という意味。

便利なサービスを提供しているのもコンビニのコンビニたるゆえん。

進化しているサービスについて、専門家に聞きました。

教えてくれたのは…

田矢信二さん

田矢信二さん
近畿大学商経学部卒業。幼少期は実家の小さなおもちゃ屋で商売を学ぶ。その後、セブン-イレブン、ローソンを経て、コンサルタント会社でも勤務。コンビニの商品や売場全般に詳しく、お店に訪れ消費者目線で買い物して試食する毎日。コンビニに関する講演・セミナーからテレビ・ラジオ番組などにも出演。アジア企業へのコンビニをテーマにした企業講演の依頼も多い。主な著書に『セブン-イレブンで働くとどうして「売れる人」になれるんですか? 』『ローソン流アルバイトが「商売人」に育つ勉強会』(以上、トランスワールドジャパン)がある。

 

公開 2023/11/22(最終更新 2023/11/17)

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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増え続ける代行サービス。1店で何役も

日本にセブン・イレブンの1号店ができたのは1974年。

その後80年代後半から、コンビニ業界に物販以外のサービスが登場し始めます。

電気料金の支払い代行などを皮切りに、90年代半ばにはカラーコピー機の導入、切手やチケットの販売も開始。

2000年代に入るとにATMが設置され始め、10年代には住民票の写しなどの公的証明書も発行できるようになりました。

かつては銀行や郵便局、市役所など別々の窓口でしてきた手続きが、身近なコンビニで済むようになってきています。

さまざまな機能がコンビニに集約

特にスマートフォンとプリンターの性能の進化によって、従来カメラ店で行ってきたプリントサービスの多くがコンビニでも可能になりました。

以前は街角の証明写真機に入って撮影していた証明写真も、今ではスマホで自撮りした画像をコンビニのマルチコピー機に取り込んで印刷できるようになっています。

これ1台であんなサービスも、こんなサービスも…ユーティリティーなマルチコピー機

マルチコピー機でできること

コンビニの主な取り扱いサービスをまとめました。

コンビニの取り扱いサービス
※すべてを網羅するものではありません。チェーンごとに取り扱い項目は異なります

 

上記からも分るように、マルチコピー機にはさまざまな機能があります。

データ印刷などは外出時に重宝しているビジネスマンも多いでしょう。

コスト的に大量印刷には向きませんが、たまに使うぐらいなら自宅用にプリンターを買わなくてもコンビニのプリンターで代用できます。

コンサートやスポーツ観戦などのチケットも画面操作で直接購入が可能。

大きなイベントだけでなく、地元施設の入場券などが割引価格で販売されていることもあるので、チェックしてみては。

水族館
家族のお出かけに…

最近のおすすめはコンテンツサービス。

ブロマイド、楽譜、地図、新聞などさまざまなメニューから、自分が欲しいものを選んで印刷します。

ブロマイドはアーティストやアニメ作品などジャンルも多彩。

各社オリジナルコンテンツを用意するなど力を入れています。

推し活ブームに乗って、推し活用のうちわを印刷できるサービスもあります。

推し活
推し活に欠かせないうちわも楽々印刷

最近よく使われている代行サービスは?

コンビニでの荷物の発送・受け取り
利用が盛んなコンビニでの荷物の発送・受け取り

フリマアプリなどの人気もあって、コンビニを窓口にした荷物の発送や受け取りは年々増加。

コンビニを受け取り場所に指定すれば、不在による再配達の面倒もなく、自宅を知られたくない人にも安心です。

これから需要が伸びそうなのは、コンビニ商品をネット注文して届けてもらう宅配サービス。

ローソンはウーバーイーツを利用したデリバリーサービスを2019年から、セブン・イレブンは今年から約5千店舗で宅配サービス「7NOW」を開始しています。

コンビニのさらなる進化から目が離せません。