コンビニエンスストアのconvenienceは「便利」という意味。
便利なサービスを提供しているのもコンビニのコンビニたるゆえん。
進化しているサービスについて、専門家に聞きました。
教えてくれたのは…
公開 2023/11/22(最終更新 2023/11/17)

増え続ける代行サービス。1店で何役も
日本にセブン・イレブンの1号店ができたのは1974年。
その後80年代後半から、コンビニ業界に物販以外のサービスが登場し始めます。
電気料金の支払い代行などを皮切りに、90年代半ばにはカラーコピー機の導入、切手やチケットの販売も開始。
2000年代に入るとにATMが設置され始め、10年代には住民票の写しなどの公的証明書も発行できるようになりました。
かつては銀行や郵便局、市役所など別々の窓口でしてきた手続きが、身近なコンビニで済むようになってきています。

特にスマートフォンとプリンターの性能の進化によって、従来カメラ店で行ってきたプリントサービスの多くがコンビニでも可能になりました。
以前は街角の証明写真機に入って撮影していた証明写真も、今ではスマホで自撮りした画像をコンビニのマルチコピー機に取り込んで印刷できるようになっています。

マルチコピー機でできること
コンビニの主な取り扱いサービスをまとめました。

上記からも分るように、マルチコピー機にはさまざまな機能があります。
データ印刷などは外出時に重宝しているビジネスマンも多いでしょう。
コスト的に大量印刷には向きませんが、たまに使うぐらいなら自宅用にプリンターを買わなくてもコンビニのプリンターで代用できます。
コンサートやスポーツ観戦などのチケットも画面操作で直接購入が可能。
大きなイベントだけでなく、地元施設の入場券などが割引価格で販売されていることもあるので、チェックしてみては。

最近のおすすめはコンテンツサービス。
ブロマイド、楽譜、地図、新聞などさまざまなメニューから、自分が欲しいものを選んで印刷します。
ブロマイドはアーティストやアニメ作品などジャンルも多彩。
各社オリジナルコンテンツを用意するなど力を入れています。
推し活ブームに乗って、推し活用のうちわを印刷できるサービスもあります。

最近よく使われている代行サービスは?

フリマアプリなどの人気もあって、コンビニを窓口にした荷物の発送や受け取りは年々増加。
コンビニを受け取り場所に指定すれば、不在による再配達の面倒もなく、自宅を知られたくない人にも安心です。
これから需要が伸びそうなのは、コンビニ商品をネット注文して届けてもらう宅配サービス。
ローソンはウーバーイーツを利用したデリバリーサービスを2019年から、セブン・イレブンは今年から約5千店舗で宅配サービス「7NOW」を開始しています。
コンビニのさらなる進化から目が離せません。